何色にも染まらない
黒が大好きなのに
ミネラルウォーターの
無色透明を
美しいと感じるのは
どうしてだろう
秒針の音は
瞬間をすべて過去に
塗り替えてしまうのに
ヘッドホンをしたまま
眺めていると
本当に優雅なリズムを
刻んでいるように
見える
どうしてだろう
何色にも染まらないのは
黒だけだと思っていたけれど
本当に
何色にも塗らないのは
「透明」 という
状態なのかも知れない。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
何色にも染まらない
黒が大好きなのに
ミネラルウォーターの
無色透明を
美しいと感じるのは
どうしてだろう
秒針の音は
瞬間をすべて過去に
塗り替えてしまうのに
ヘッドホンをしたまま
眺めていると
本当に優雅なリズムを
刻んでいるように
見える
どうしてだろう
何色にも染まらないのは
黒だけだと思っていたけれど
本当に
何色にも塗らないのは
「透明」 という
状態なのかも知れない。
僕のことを
気遣かってくれている、と
感じる人が
周りにはたくさんいて
その大切な人たちを
傷付けてしまった、と
思い当たるフシが
たくさんあって
本当に
何をしているのかと
自分に呆れ果てることが
たくさん、ある
そのたびに
「ごめんね」 を繰り返しても
過ぎた時は戻らない
一人でも、一度でも
誰かを幸せにするために
僕は存在しているし
ほんの僅かでも
人の生活に貢献したくて
エンジニアとして働いた
不意に誰かが笑うと
笑っている様子を想像すると
抑えきれない嬉しさに
涙が込み上げる
叶うなら
見失って
行き場を無くした
僕の 「しあわせ」 は
愛する友ひとたちのために
静かな夜は
ひたすら、そう願う。
一日の中には
良いことも、悪いことも
同じくらい
散りばめられて
いるはず
それでも何故か
悪い方向にばかり
思考が巡ってしまう
持病のせいなら
仕方ない
そんな考え方を
している限り
成長は無いと
改めて、思う
持病のせいだろうと
人格や性格の問題だろうと
不都合があるのなら
改善が必要だと思う
いつも
そこまでは考える
そこまでは
考えるのだけれど
堂々巡り。
負傷した後
まだ感覚の戻らない
首から肩にかけて
慣れない左側ばかりを
下にしているせいか
掻きむしってしまい
赤くなってしまった
父に見てもらうと
湿疹というよりは
引っ掻き傷のようだと言う
クスリを塗った方が
いいんじゃないかと
言われたけれど
塗り薬は昔から
ベタベタするので
あまり好きじゃない
こっそり服で隠して
感覚が戻るまでは
触らないようにしよう
二次的被害か
迂闊だったな。
先日の失態のお陰で
処方の変更に忙しい
診察が終わった後
久しぶりに外気に触れて
小雨の降る中を
徒歩で帰った
途中
中古ゲーム屋さんで
過去にクリアして
面白かったと感じたもの
つまり
自分でも
遊べるものだけを
4本ほど選んで
買ってきた
気分が上を向けばと
思ってのことだけれど
いざ始めたら
集中力が持たない気がして
なかなか
手を付けられない
そろそろ
少しやってみようか
右手はもう
動くようになったから。
長い溜息を吐いて
痛む太ももに手を当てた
いつでもこんな風に
身体的な痛みで
心の 「痛み」 が
忘れていられればいい
そう思った
「傷付けられた」 と
感じた時には
それよりも
はるかに酷い傷を
たくさんの人の心に
負わせてきたという
自分の罪と
向き合わなければ
いけない
それは
人間としての
義務であり
責任であると感じる
罪をおかした手で
目や口や、心で
他人を裁く権利なんて
どこにも無い。
明日は
二週間ぶりの診察
午後の予報は、雨
雨と言われてしまうと
起きられない億劫さも
傘を差す億劫さも
同じように思えてくる
右足の故障は
まだ完全には
回復していないけれど
少し歩くのも
いいリハビリだろう
あれこれと
出掛ける言い訳を
考えているうちに
あっという間に
明日は来る
もう、目の前まで
来ている。
目を覚まして
渋々、布団から這い出し
トイレに向かい
慌てて舞い戻る
また、新しい一日が
始まったというのに
どれだけ寝ても
回復した気がしない
右の太ももに
恐る恐る体重を乗せる
まだ痛む
肉体的損傷を
抱えていると
その他のあらゆる持病が
可愛く思えてくる
不思議だな
部屋が暖まったら
布団から出よう。
久々に
夜を話し込んで
耳に刺さるような
未明の静寂の中
いつものように
天井を見つめる
僕には見えていない
自分が、何から
どのくらい
目を逸らそうと
しているのか
ただ
逃げている自分の
背中ばかりが
鮮やかに見える
夜明けは近い。
調子が悪い時ほど
元気に振る舞う
寂しい時ほど
饒舌になる
子供の頃から
僕に刻まれた癖は
大人になった今も
変わらない
こうやって
何人もの人に支えられて
何人もの人を傷付けて
僕はどこまで
歩いていけるだろう
どれだけ
愛せるんだろう。