Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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記事一覧

判断基準

自分の中に確固たる
価値判断の基準を持たない人ほど、

既成の常識や一般論を
我がもののように振りかざしたがる。

そこには

己の無知と感性の欠如を正当化するための
傲慢さしか無い。

罪のない嘘

最近ふと

自分の体調と
亡き母の願いについて

ぼんやりと
考えることが増えた

母が願ったのは

僕が何かを見つけ

豊かではなくとも
何とか生きていくための

「道」 を手にすること

日々衰弱する中で
母が

最後の希望としたのは

当時の僕の
別れたばかりの

恋人との未来だった

もちろん
僕の家庭の事情に

別れて親友に戻った人を
巻き込むわけにはいかない

けれど

せめて母の余命
数ヶ月ほどの間だけでも

僕が
彼女に頭を下げて

相変わらず
うまくいっているよと

そのうちに
いい知らせがあるよと

罪のない嘘を

一緒に
吐いてもらうわけには

いかなかっただろうか

過去に逸した
仮定の発案に

声を上げて
喜ぶ人は居ない

そう思っても

消化不良のままの
たくさんの選択肢が

弱気になる夜には
薄く光っては消える

前へ、もっと前へ。

ふわり

春風の中を 歩く
貴方の 腕に触れる

手を繋ぎ 辿り着いた
静かな 池と芝生

喧嘩して 無口
貴方の 腕を引いて

早足で あの日も来た
大切 忘れないで

水面に ゆらり
貴方と ゆらり

柔らかな 日差しの下

心に ふわり
春色 ふわり

真っ直ぐな絆 香る

さざ波に 目を細める
貴方の 隣に立つ

優しげな 瞳がまた
私の 恋を急かす

この場所 あの時
いつでも 貴方を

誰より 大切
いちばん 大好き。

the very moment

男がどれだけ
理路整然と説明をしても

女にとっては
言い訳や、小難しい理屈にしか聞こえず、

女がどれだけ
自分に正直に振舞っていても

男の目には多かれ少なかれ
難解で、感情的なように見えてしまうもの。

その隙間をきれいに埋めて
同じ気持ちで笑える瞬間があったなら、

そこにはその時、
まさに 「愛情」 があるのだと思う。

春風

春風にふたりの夢が薫る午後

合わせ鏡

自分の弱さのため
現実から逃れるために

唯一の仲間が集う
SNSを離れて

何年かが経った

一人で迷走し
その隙間を縫うように

恋愛をすることで
やりすごしてきた

たくさんの人との
人間関係を見直そうと

古い友人たちに
少しずつ

連絡を取り始めた

疎外感が
焼き付いた声で

恐る恐る
友達と話していると

自分がどれだけ

社会から
かけ離れた場所にいるか

その現実を

思い知らされるような
そんな気がして

強気で
粗末な冗談を言うのが

精一杯だった

壊れたものは
取り返せるかも知れない

仮に、そうだとして

自分が壊した関係は
どうなんだろう

幸せはいつも

通り過ぎてから
鮮やかに

「そこにあった」 と
気付くもの。

楽観へのプロセス

ここしばらく

見えない未来の展望に
少しいじけていた僕も

だんだん

自分の立場、年齢
そういったものも含めた

「立ち位置」 のような
漠然としたスタンスが

掴めてきたような気がする

悲観から
楽観へのプロセスは

傾斜が緩いほど
心に負担が少ないもので

ゆっくりと
スープを煮込むような

長い時間をかけて
じっくりと前を見ることが

今の僕にとって
いちばん難しくて

大切なことなんだと

飲みかけの
ミネラルウォーターに

呟いてみた

隣には
マルチビタミンのサプリ

心にもビタミンを

立ち上がったら前を見て
前を向いたら踏み出して

何度でも、負けないこと
生きているということ。

respect

他人について、自分と考え方の違うところや
苦手なところが一つでも見つかると、

「この人は合わない」 と投げ出す人がいる

だが、相手の長所も短所も全部を含めて
その人をひとつの人格として尊重し、

お互いに相手の美点を探す努力をする

そういった人との繋がり方が、
結果的に自分の視野を広くすることに

つながるのではないだろうか。

数年後の彼女

昔なじみの女友達と
大阪で会って

あれこれ話しながら
ゆっくりと飲んだ

彼女と会うのは
実に八ヶ月ぶりで

会うたびに

少しずつ大人になる
彼女を見ていて

心から嬉しく思った

バレンタインに
一人で騒いでいたと

電話で漏らした僕に

こっそり買った
チョコレートをくれるなど

彼女らしい思い遣りは
相変わらず健在で

「大人に気を遣うな」 と
言えない年齢に

二人ともなったんだと
僕は、素直に受け取った

酒が弱くなった、と
それほど注文もせずに

近況報告と
雑談で話し込む夜

彼女がまだ
中学生の頃に知り合い

本当にときどき
こんな風に会いながら

今でも僕を
「友達」 として見てくれる

そんな彼女にとって
僕はどんな存在なんだろう

どんな存在に
なることができるだろう

僕には子供がいないから

若い人の成長した姿と
変わらない長所を見ると

安心して嬉しくなる

こんなことを思うのは
彼女の友情に対して

失礼かも知れないけれど。

素顔

一人でいるときに
苦い顔をしている人間が、

他の誰かと一緒に
心から笑うことなど、できるわけがない。