自分の弱さのため
現実から逃れるために
唯一の仲間が集う
SNSを離れて
何年かが経った
一人で迷走し
その隙間を縫うように
恋愛をすることで
やりすごしてきた
たくさんの人との
人間関係を見直そうと
古い友人たちに
少しずつ
連絡を取り始めた
疎外感が
焼き付いた声で
恐る恐る
友達と話していると
自分がどれだけ
社会から
かけ離れた場所にいるか
その現実を
思い知らされるような
そんな気がして
強気で
粗末な冗談を言うのが
精一杯だった
壊れたものは
取り返せるかも知れない
仮に、そうだとして
自分が壊した関係は
どうなんだろう
幸せはいつも
通り過ぎてから
鮮やかに
「そこにあった」 と
気付くもの。