部屋の掃除をして
きっちり洗顔を済ませ

毛穴の皮脂を
徹底的に吸い出してから

化粧水を
これでもかと塗りたくり

フォト光で万遍なく
浸透させて

美容液と乳液で
スキンケアをした

レーザーも当てた

しばらくの間
ウツでだらだらしていて

ろくにケアを
していなかったので

このモチモチ感は
久しぶり

コラーゲンに加えて

エラスチン、プラセンタ
サプリで摂取再開

先立つものの続く限り
なんて

こんなに情熱を燃やして
誰に会うというんだろう。

嘘を吐かないひとが
好きだったけれど

いつからか

上手な嘘を吐けるひとが
少し、好きになった

真実だろうと、紛い物だろうと
僕に選択の余地は無い

僕には
世界から与えられるものが

その全てで

知ることはできても
どんなに深く知ったとしても

本当に望むものを
手にすることは難しい

嘘の海、か

溺れて沈むのも
人生なんだろうな。

秋も終わりかけ

母が逝ってから初めての
冬を迎えようとしている

昨日は父が
慣れない PCに向かい

喪中ハガキの印刷をしていた

久々に向かい合って食べた
夕食の席で父は

遺品を処分すると

この家からお母さんが
いなくなるようで辛い、と言った

何十年も、家族として
一緒に暮らしてきた母

一年足らずで
思いが振り切れるほど

人は強くないはず

真夜中
誰にも聞こえないように

小さな声で
「お母さん」 と呼んでみる

返事が聞こえそうで
聞こえなくて

胸の奥がじんわりと
濁っていくような

気がした。

二度寝するための
口実を考えていたら

眠ってしまい

目が覚めたら
午後になっていた

そして
おにぎりを食べると

あっという間に
夜が来た

世の中には
昨日の夜も、今日も

僕の百倍、千倍もの
仕事をしている人が

たくさんいるのに

二度寝の理由を
考えただけなんて

早く戻りたい
僕の居るべき場所へ。

目を覚ました未明

テーブルにおいてあった
昨日の夕食を食べる

もうすぐ朝だというのに
夕食を食べているなんて

と思いつつ

メールをチェック
めぼしいものは無い

聞こえていた雨音は
しだいに消えてゆき

部屋には
低い空調の音だけが

残った

もう一度寝ようかな
起きていようかな

気怠い。

結局、外出を断念して

煮込みすぎて具のふやけた
レトルトカレーを

食べる

どんなに
ひとりで空回りしていても

どんなに
孤独感と挫折感の中で

藻掻いていても

不思議なことに
おなかだけは減るらしい

昨夜は
一睡もできなかった

今日こそは寝ようと
自分に釘を刺す

まるで

ティッシュをよじった
フニャフニャの

こよりのような
釘を。

徹夜明けの正午過ぎ

アイスティラミスを
食べに行こうと思うが

お昼時の混雑した店に
PCを持ち込んで

作業をしながら食べるのは
迷惑になってしまう

かといって

さっさと食べるだけ
食べに行くかと言えば

それほど
食べたいわけでもない

一晩、寝ていないのだから

今、クスリを飲めば
ぐっすり眠ってしまうだろう

ハンバーガーでも
テイクアウトしようか

でも、ハンバーガーよりは
パスタが食べたい

食べたいのか
食べたくないのか

どっちでもいいのか
自分でも分からなくなってきた

捻挫はもうすっかり快復

着替えまで済ませておいて
何を悩んでいるんだろう

なんだか情けないな。

徹夜明け

疲れているのか
眠いのか、何なのか

よく分からなく
なってしまった

頭に浮かぶのは
アイスティラミス

昨日のファミレスに
今日も行こうかと考える

ただ

どうやら
今日も明日も雨の予報で

右足が完治していない
僕に与えられる選択肢は

ずぶ濡れになっても
バイクで行くか

アイスティラミスを
我慢するか、だ

ダイエットや体重計が
日々怖ろしくなってきたので

我慢した方がいいような
それでも食べたいような

ああ
悶々とする。

右足の捻挫は

フェルビナクの湿布を
一日貼っていたら

かなり良くなった

もう、普通に歩いても
それほど痛くない

最近
食事が無茶苦茶なので

ちゃんとしたものを
食べたいと思い

ファミレスに移動しようかと
思案する

雨も降っていないし
ちょっと行って

パスタでも食べよう。

診察が終わったので

しばらく友達と
電話で話した後

昼食をとりに
ファミレスまで走る

久々に入って見ると
何故か

喫煙席が手前に
禁煙席が奥のスペースに

変えられていた

煙を店内に滞留させないための
配慮なのだろうけれど

煙草が苦手な人が

店に入るなり
煙の洗礼を浴びるのは

如何なものか、と思う

ドリンクバーは確保した
とりあえず

アイスティラミスを
注文しよう。