Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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一年足らず

秋も終わりかけ

母が逝ってから初めての
冬を迎えようとしている

昨日は父が
慣れない PCに向かい

喪中ハガキの印刷をしていた

久々に向かい合って食べた
夕食の席で父は

遺品を処分すると

この家からお母さんが
いなくなるようで辛い、と言った

何十年も、家族として
一緒に暮らしてきた母

一年足らずで
思いが振り切れるほど

人は強くないはず

真夜中
誰にも聞こえないように

小さな声で
「お母さん」 と呼んでみる

返事が聞こえそうで
聞こえなくて

胸の奥がじんわりと
濁っていくような

気がした。

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