Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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記事一覧

自省と寛容

新しい人間関係の構築が
漸く一段落したこの冬

改めて

友人たちとの交流で
自分に課す姿勢を

見直してみる

一日の始まりに
「よろしくお願いします」 と言うこと

一日の終わりに
「ありがとうございました」 と言うこと

日付が変わってからの
最初の発言には

「おはよう」や「こんにちは」の
挨拶を欠かさないこと

どれも、大切なこと

そして
人を許し寛容を養うこと

あれもこれも
出来ていないことばかり

深く愛される人に
なるためにも

自ら愛することから
始めようと一人決意した。

自分を許すこと

人を許すことは、自分を許すこと。

人は他者の欠点にまず目がいく動物
そうであるが故に、常に自省が求められる

自分の弱さや汚さを直視できる人は
人を許せる人であり、人を愛せる人。

去りゆく人に幸せを

SNSに復帰して
1年4ヶ月が過ぎた

僕の元を去った人の
幸せを心から願い

僕に心を開いてくれる人の
信頼に応えようと藻掻き

ほんの少しの不安と
多くの充実感が

じわじわと
心に染み込んでくる

去る人を旅立つ人と読み替えて
ただひたすらに幸を祈らん

昔、自ら詠んだその歌の
真意を自分に問う

僕は本当に
人の幸せを喜び

人の悲しみを
自分の悲しみとして

受け止める品性を
失ってはいないだろうか

一番信用できないのは
穢れた自分自身

そんな脆さが
あからさまに露呈する夜

「形の無いものが欲しい」
そう強く願った。

想いより早く

ガラクタの山と化した
部屋の片隅を見て思う

僕は何に甘えて
このセカイと向き合い

何に許されて
呼吸をしているのだろう

再び目まぐるしく動きだした
人間関係の中で

何を人に与え
何を与えられているのだろう

震える指先が
想いより少しだけ早く

心を弄ぶ 25時

眠って目が覚めたら
みんなに笑って挨拶をしたい

ただ、それだけが
僕の生きる理由

今はそれだけでいい
それだけでいいんだ。

先行する倦怠感

今日は診察日

午後診に
一番乗りのつもりが

財布を忘れて

家まで取りに戻ったので
出遅れてしまった

主治医いわく

身体的なウツが
気力面より先に来ている

とのこと

気力低下は
避けられないと言われ

改めて
持病の 「お約束のルール」を

痛感する

落ちるんだろうな
どこまで落ちるのかな

冬は布団の中が
いちばん居心地がいいけれど。

失したくないもの

寒空の中
久々に買い物に出た

マンションの敷地を
清掃している人と声を交わす

僕から、こんにちは
見知らぬ女性から、こんにちは

それだけのやり取りが

父以外の人間と交わす
久しぶりの会話だった

コンビニで菓子類を調達し
黙ってお釣りを募金箱に入れ

帰り道は、無言

明日は診察日
主治医と単調なやり取りが

あっさりと終わるだろう

そんなことを思うと
明日も誰かに挨拶をしたいと

願わずにはいられない

人と会話することが
こんなに幸せなことだなんて

思ってもいなかった

こうして僕は少しずつ
壊れていくんだろうな

失したくないもの
失してはいけないもの

その所在が
少しだけ分かった気がした。

絆された真実

人に切り捨てられては
人を切り捨てる

そんな不安定な関係に
甘え絆された内面を見つめる

共感と同調の果てに
得るものなんて何もない

そう嘲るように

多くのコメントと本音が
ディスプレイを流れ続ける

この大切な時間は
どこへと繋がっているのか

そんなことさえ
考える余裕のない午後14時

ああ、また繰り返している

それだけが僕に許された
そして僕に課せられた

生きること
そのものかも知れない。

ガラス越しの期待

漸く目を覚ました耳に

窓越し風の鳴る音が
ひゅるひゅると、響く

寒さは日を追うごとに
厳しくなって

暖房と布団に甘えた
期待過剰な僕が

今年も空回りしている

夏になったら冬が好き
冬になったら春が好き

こんなところでも
続く、無いものねだり

ああ

せめてあの風が
もう少しだけ

優しく吹けばいいのに。

winter comes again

躁の煽りを受けて

一度はガタガタと
急降下するかと思いきや

予想に反して
さほどの落ち込みは無い

安定しているとは
決して言えないけれど

完全に寝込まないだけ
マシと言ったところか

億劫さと倦怠感に
冬の寒さが輪をかける

昔から冬は好きなのに

調子の悪い時だけ
少しだけ

冬が憎らしく感じる

人の心も体調も
季節とともに移ろうもの

また、冬が来た。

選択の価値

僕の元へ訪れる人と
去ってゆく人

日々移ろう
不安定な人間関係に

all or nothing な僕は
悲鳴を上げ続ける

蓋を開ければ簡単なこと

誰もが他人を
取捨選択しながら

毎日を送っている

それならば
いっそ、愛されればいい

そう願う端から

被害妄想的な深読みが
じわじわと始まる

僕が怖れているのは
捨てられることじゃない

捨てることなんだ、と

キーボードを叩きつつ
直感した

ああ、そうか
別れはいつになっても

誰が相手でも
辛いものなんだな。