Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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記事一覧

イルミネーション

華やいだ 街角に
イルミネーションが 光る
今年も もう終わりだねと
優しく 貴方が笑う

クリスマスまでに 気持ち
伝えようと 思ってた
伝える勇気 逃したまま
甘えては 過ぎゆく冬

今年の終わりも 来年も
貴方は 居てくれるかな

不安に負けそうな 恋心を
宵闇がまた 責め詰る

華やいだ 街角は
恋人を 私たちを
柔らかな 煌めきの中へ
優しく 誘い込む

恋人じゃなくても いい
ただ貴方に 居て欲しい
そんな我が儘 見透かすように
貴方の 笑顔が揺れる

クリスマスが 終わるまで
次の冬が 巡るまで
恋心よ 挫けないで
とびきりの 笑顔に変われ

ただ貴方と 笑うために。

真冬の急降下

良くも悪くも
期待を裏切らずに

揺り返しのウツが
襲いかかってきた

全身に纏わり付く倦怠感
気力の著しい減退

深夜の過食

どれを取っても
お世辞にも調子は

良いとは言えない

こんなことになるなら
あんなに動かなければ

そう思うのは
いつも、祭りのあと

いつまで続くんだろう

あと何回
これを繰り返すんだろう。

静寂と言い訳

静かに息をひそめ

綴っては流れてゆく
文章を見つめて

色付けされ、飾られた
自分の影と向き合う

いつからか
弱くなり果ててしまった僕は

どこまでも臆病に
世界のすべてを羨んでは

汚れた心の欠片を

丁寧に、丁寧に
オブラートに包んで

また、言い訳を始める

「人間は弱いもの」
そんな純粋な真実さえ

受け入れられない夜

変わらない 「何か」 が欲しいと
強く強く、祈った。

内から響く声

耳管開放症を
発症してから約1年

一時は激減していた
体重が戻り始め

発声の際の違和感も
随分とマシになってきた

根本的な
治療法のない病気

ということで
放置してきたけれど

それで良いのかも知れない

どこかが悪くなっては
また別のどこかが悪くなる

そんなことを繰り返しながら
僕はまだ生きている

耳に関しては
とりあえずこのままで

何とかなりそうだ。

縋り付くもの

友達と呼べる人との
やり取りの中で

ふと

一人きりでいる
自分の背中を

もう一人の僕が見つめる

孤独とは
一人の時に感じるものではなく

大勢の人に囲まれた
自分自身を見たときに

強く、心を抉るもの

それでも
呼べば答えてくれる人がいて

僕の拙い言葉に
思いを寄せてくれる人がいる

「僕は一人じゃない」

それが確信に変わる前に
時は流れ続ける

縋り付くものなど
もう無いと知っているのに。

孤独に刺さる声

ぽつり、ぽつりと
零す言葉に呼応して

見つめる液晶画面から
メッセージが届く

人と人とは
どんな形でも繋がれる

それを証明するように

孤独を良しとする僕に
温かい言葉たちが刺さる

もう、一人じゃない

そう安心するたびに
その「先」を見越して怯えるのは

愚かなことだろうか

眠れない夜の徒然には
人のぬくもりほど

確かなものは無いけれど。

祭りのあと

頬にできた
吹き出物も綺麗に治り

久々に味わう
高揚感から醒めた

少しずつ、少しずつ
抑制が効き始めた僕は

数日間の中で起きた
たくさんの出来事と

色々な人たちとの
やり取りを振り返る

また、やらかしてしまった

それ以外の言葉が
思い浮かばない

さあ、次は落ちる番だ。

波に踊る夜

ここ一週間ほど
久々に躁の波が来て

暴走し始めた僕は
何かに取り憑かれたように

キーを叩き続ける

時間感覚の麻痺した
いつもの部屋の中

キーボードの音だけが
忙しなく、響く

あと少しだけ

少しだけブレーキがかかれば
反動は小さいはず

そんな願いも空しく

僕はまた
躁の波の上で踊る

頭の芯が、痛い。

苦しみの向こうに

本格的に復帰したSNSで

新しい友達が
少しずつ出来はじめた

誰もがみんな
病気や悩みを抱えながら

それでも前を向いて
明るく生きている

楽しい時間を共有すること

それは決して
生産的なことではないけれど

今の僕にとって
かけがえのないものだと

強く、感じる

人のために生きたい
もっともっと

愛を持つ人でありたい。

微熱と透明感

ここ数日
鼻水が止まらない

季節の変わり目は
決まって風邪を引くけれど

今年も
例外ではなさそう

風邪薬をじっと見つめて
徐に、水で飲み下す

熱は 36.9℃

微熱まじりの夜は
不思議な透明感の中で

いつもより少しだけ
早く時が過ぎてゆく

今年も冬が来る。