Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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星を汚すもの

この美しい
一つの惑星の上で

人の想いは混沌と
すれ違い、交錯しては

あらゆる感情を
人々の胸に刻み続ける

環境汚染や
地球温暖化が叫ばれ

人間が地球を汚している
という話を良く聞くけれど

人間の 「心」 も
地球を汚しているという

問題に気付く人は
ほんの一握りの人だと思う

みんな
自分の生活が大切で

自分の目に映るものが
世界の全てだと思っている

こんなにも
傷付けあいながら

今も生きているんだ
僕たち、人間は。

時の迷子

今日は目覚めから
物憂い気分

狭いようで
たくさんの人が行き交う

広い町の中で

どこに行っても
僕の居場所は見つからない

そんなに気持ちに
暑さも手伝って

部屋でひとり
アイスをかじりながら

時計を眺める

何もしていなくても
時間が進むのは

少し、ほんの少しだけ
残酷な気がする

何を食べようかな。

眠りにつく時

一日にどれだけ嫌なことがあったとしても、
眠りにつく瞬間は笑って穏やかな気持ちでいたい。

想いと夢

届かない想いなんて無い。
叶わない願いはあっても、見てはいけない夢なんて無い。

丸洗い

目覚め掛けの
浅い眠りの中で

変な夢を見た

一つ目は
昔の同級生と話す夢

そして
二つ目はなんと

父が
僕の気に入っている

2万円くらいの

ナノイオンに
ミネラルエステ付きの

ドライヤーを

バケツの水に
どっぷり漬けて洗っている夢

僕は必死に
電化製品なんだから、と

訴えていたが

父は曖昧に
今時のは何でも水洗い、と

譲ろうとしない

目が覚めて
ドライヤーがあることを

確認した僕は
ほっとしたわけだけれど

なんとも
苦い夢だなあ

ドライヤー
丸洗いする人って

いるのかな。

beautiful world

誰かと出会い
誰かと別れる

何かを失い
何かを手に入れる

それの繰り返しが
人生なのだろうけれど

少し、疲れてきた

出会うことや
手に入れることよりも

別れることや
失うことばかりに目が行く

自分がもどかしい

もっと
綺麗なものだけを

この星に溢れている
美しい感情だけを

シャッターを切るように
記憶に焼き付けながら

生きられる人に
なりたい。

希望

人間は希望を持った数だけ、
幸せになるチャンスを手に入れることができる。

逆境に追い回されている限り、
その逆境は未来まで延々と続くことになる。

存在の死

ポケットに
収まりきらない財布のように

中途半端な
疎外感を持て余していると

生きながらにして
死んでいるような

不思議な心持ちになる

肉体的には
死なない動物など

世界には存在しない

身体が傷付いたり
いずれ自分が死ぬことは

それほど
怖いことだとは思わない

けれど

誰かから
知っているたくさんの人から

忘れ去られてしまう
「存在の死」 が

とても恐ろしく感じられ

掛ける相手も
これといっていない

携帯を畳みながら
長い息を吐いた

僕のことを必要とする人は
あと何人

残っているだろう。

flip-flopped

昨日に続けて
今日も焼肉を食べよう

そんなことを考えるうちに
夕方になってしまい

結局

近所の回転寿司で
流れてくる皿を片っ端から

七、八枚ほど食べて
帰ってきた

夜はカレーパン

このお世辞にも
健康と言えない食生活は

夏のせいだろうか

考えるのも面倒
早く秋にならないかな。

sentimentalized

間接照明が
足下を照らす部屋で

机に並んだ
空のペットボトルを眺める

淋しいようで落ち着いていて
嬉しいような哀しいような

不思議な気持ちになる

いま、この星の上で
起こっていることの全てが

僕とリンクしていると
強く、感じる

夜が明ければ
朝が来ることは知っていて

その朝も
今日と同じような朝

そんなことを思うと

生活に変化が欲しい、と
祈るような気持ちになって

その気持ちもすぐに
溜め息に変わってしまう

もっと、能動的に
もっと、感性豊かに

動かなきゃ駄目なんだ
自分から

そんなことを思いながら
眠気にさらわれる目は

どんな明日を見るだろう

楽しい時間が降ればいいな
僕にも、世界中の人にも。