Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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存在の死

ポケットに
収まりきらない財布のように

中途半端な
疎外感を持て余していると

生きながらにして
死んでいるような

不思議な心持ちになる

肉体的には
死なない動物など

世界には存在しない

身体が傷付いたり
いずれ自分が死ぬことは

それほど
怖いことだとは思わない

けれど

誰かから
知っているたくさんの人から

忘れ去られてしまう
「存在の死」 が

とても恐ろしく感じられ

掛ける相手も
これといっていない

携帯を畳みながら
長い息を吐いた

僕のことを必要とする人は
あと何人

残っているだろう。

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