寝惚けて書いた
文章ほど
恥ずかしいものはない
夜中に書いた手紙は
必ず、朝もう一度読み返せと
昔から言われているように
目が覚める度
自分が書いたものの恥ずかしさに
慌てて文章を削り
それが、数時間もの間
人目にさらされていたことを
ひどく反省する
最近は
破滅的なものが多い
何だろう
ストレスでも
溜まっているかな。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
寝惚けて書いた
文章ほど
恥ずかしいものはない
夜中に書いた手紙は
必ず、朝もう一度読み返せと
昔から言われているように
目が覚める度
自分が書いたものの恥ずかしさに
慌てて文章を削り
それが、数時間もの間
人目にさらされていたことを
ひどく反省する
最近は
破滅的なものが多い
何だろう
ストレスでも
溜まっているかな。
世の中は
人間というセカイは
どうしてこうも
生きづらいのだろう
裏切られるために愛し
騙されるために尽くし
いずれ去る人などのために
心の底まで引っ掻き回される
だから僕は
どんなに愛されている時も
「一人」 でいることを選んできた
もう記憶に無い
名前も数も、思い出せない
今まで何人を泣かせて
何度、一人で泣いただろう
気付けば深い溜息ばかり
ベッドに潜り込んだ
愚か者
今夜も僕の相手は
白いコンクリートの箱か
まるで、独房だな。
暗闇の中
天井に目を凝らす
明日になれば
呼び慣れたはずの名前を
また一つ、忘れてしまいそうで
息が
少しだけ苦しくなる
人は、忘れることで
生きていけると言うけれど
それは
一言の偽りもなく
誰かを愛した歴史そのものを
自分の記憶から
時には、相手の記憶からも
綺麗さっぱり
消し去ってしまう
非情な時限装置
生きた価値自体を
台無しにしてしまうことが
僕には
分かっていたはずなのに
どうして、何人ものひとを
心が溶けてしまうほどに
愛してきたのだろう
記憶は奪われる
心のそこここに散在する
「二人の時間」 の断片は
哀願する僕を尻目に
日々、ゆっくりと薄れてゆく
愛するんじゃなかった
別れるんじゃなかった
何もかもを覚えていたいと
すべてを刻みたいと
願ったりしなければ良かった
抗えば抗うだけ
消えかけの記憶が嘲笑う
アルジャーノン
キミもこんな気持ちで
日々を過ごしたのか
生きているという事実ほど
残酷なものは無いな。
一日の、終わり
一週間の、終わり
今の僕にとって
何の意味も持たなくなった
この区切り目は
ただ、淡々と
新しい週を運んでくる
やることが
全く無いわけではない
むしろ
それなりには忙しい
けれど
何もかもが
噛み合っていないまま
氷の上を
惰性で滑っているような
この感覚は
どこから来るのだろう
デジタル時計の
数字が変わる度に
壁の掛け時計の
秒針が動く度に
そう思ってしまう
意味のある区切り目
なんて
この世界の
どこにあるんだろう
エゴイストか。
もう少しで
覚醒、三日目を迎える
午前零時前
人間を、世界を
見透かしたつもりで居て
本当の所
僕のほうが遙かに深く
見透かされているのだろう、と
曖昧に思う
「ひとり」 という
物理的、精神的安定が
僕を壊す前に
僕を 「見透かして」 いる
たくさんの人たちに
もうひとりの僕を
見せてあげたい
こんなにも元気で
こんなにも明るくて
陽気で、気さくで
楽しい
本当の僕の姿を。
不調の隙間に
針を差し込むように
山となった雑務を
片付けていく
投げやりな気持ちが
ほんの少しの
後ろめたさを漂わせ
そして
同時に、僕は
例えようのない
虚しさに包まれる
ああ、煩わしい
数秒おきに
深い溜息を吐くことも
明日や、明後日や
来年やこれからの人生に
怯えて苛々することも
何もかも、もう
限界ではないかと
割れた爪を見て
思った。
夜への螺旋を
ゆっくりと、上る
乾いた心が
透明な寒気に毒される
泣いて、耐えて
失うことに慣れたら
今度は、孤独でいることに
耐えなければいけない
どんなに 「ひとり」 が
喉元に刃を突き付け
脅してくる時も
螺旋は
上ることしか許されない
まやかしの勇気で
取り留めのない希望で
「眠る」 という気休めを
あと何回、僕は
繰り返すのだろう。
迷走する日々の中で
僕はピエロになった
ピエロはいつも
孤独だけれど
人々を笑わすことだけが
その存在意義であり
「自分」 というものは
存在しない
ただ、生きるため
時間を前へ進めるために
戯けた仕草で
大げさな芝居を打つ
気がついた時
僕の周りには
もう誰もいなかった
だから僕は
夜毎、泣きながら
ピエロになりたいと思い
ついにそれが
実現へと走り出した
さあ、幕開けだ
今夜も最高のショーを
ただ、生きるために。
聞き飽きた曲を
何十回と流しながら
紅茶に口を付ける
明日は、月曜日
その次は、火曜日
日々、張り合いを失し
アイデンティティすら
曖昧になっていく日々に
特効薬は無い
自分ではそれほど
我が儘でも贅沢でも
無いつもりだけれど
誰かに
愛されたいと、思う
殺伐と、している
生活も、心の中も。
嘘を吐かないひとが
好きだったけれど
いつからか
上手な嘘を吐けるひとが
少し、好きになった
真実だろうと、紛い物だろうと
僕に選択の余地は無い
僕には
世界から与えられるものが
その全てで
知ることはできても
どんなに深く知ったとしても
本当に望むものを
手にすることは難しい
嘘の海、か
溺れて沈むのも
人生なんだろうな。