Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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複雑な気持ち

温かい気持ちや発想は

美しい心からしか
生まれない

生温く濁った
ウツの僕からは

一体
何が生まれるだろう

秀逸でなくとも
ただの日記であろうとも

誰かが見ることのできる
オープンな場所に

文章を書く身として

そんなことを
何度も気にしてきた

実際、不愉快なものも
たくさん書いたと思う

けれど

何かを生み出すことが
僕の生きている

何よりの証拠であって

心が曇っていても
それをやめてしまう勇気は

僕には無い

ああ、何か
自分も読んだひとも

みんなが
幸せになるような

詩や文章が
書ければいいのに。

デジャヴ

ミネラルウォーターを
口に含んで

確かに味はあるけれど
水でしかない、と

当たり前のことに
安心して飲み下す

自分が過去に
話したことのある話題を

話した気がする、と

「デジャヴ」 のように
曖昧に認識しながら

内容については
ほとんど記憶していない

未来の僕は
まだ現れていない

過去の僕は
人の記憶の中だけにいる

現在の僕は

この水のように
透明に時間を流れるモノ

たぶん、そう。

bitter smile

モニタの光から
目を落とすと

僕は
曖昧に苦笑した

今の生活を
微細に改善しても

いつか

性質の違う
大きな問題の壁に

突き当たるだろう

そんなことを
思うたび

「日常」 と
「非日常」 の交差する

僕の毎日は

滑稽なものに
見えてくる

自嘲というほど
ネガティブではない

溜息というほど
納得しきれてもいない

こんなときは

笑うしか
ないものだな、と

僕は、ぼんやり思って

一呼吸置いてから
視線を、戻した。

透明と秒針

何色にも染まらない
黒が大好きなのに

ミネラルウォーターの
無色透明を

美しいと感じるのは
どうしてだろう

秒針の音は

瞬間をすべて過去に
塗り替えてしまうのに

ヘッドホンをしたまま
眺めていると

本当に優雅なリズムを

刻んでいるように
見える

どうしてだろう

何色にも染まらないのは
黒だけだと思っていたけれど

本当に
何色にも塗らないのは

「透明」 という
状態なのかも知れない。

願い

僕のことを

気遣かってくれている、と
感じる人が

周りにはたくさんいて

その大切な人たちを
傷付けてしまった、と

思い当たるフシが
たくさんあって

本当に

何をしているのかと
自分に呆れ果てることが

たくさん、ある

そのたびに
「ごめんね」 を繰り返しても

過ぎた時は戻らない

一人でも、一度でも
誰かを幸せにするために

僕は存在しているし

ほんの僅かでも
人の生活に貢献したくて

エンジニアとして働いた

不意に誰かが笑うと
笑っている様子を想像すると

抑えきれない嬉しさに
涙が込み上げる

叶うなら

見失って
行き場を無くした

僕の 「しあわせ」 は

愛する友ひとたちのために

静かな夜は
ひたすら、そう願う。

堂々巡り

一日の中には

良いことも、悪いことも
同じくらい

散りばめられて
いるはず

それでも何故か

悪い方向にばかり
思考が巡ってしまう

持病のせいなら
仕方ない

そんな考え方を
している限り

成長は無いと
改めて、思う

持病のせいだろうと
人格や性格の問題だろうと

不都合があるのなら
改善が必要だと思う

いつも
そこまでは考える

そこまでは
考えるのだけれど

堂々巡り。

沈黙の理由

長い溜息を吐いて
痛む太ももに手を当てた

いつでもこんな風に
身体的な痛みで

心の 「痛み」 が
忘れていられればいい

そう思った

「傷付けられた」 と
感じた時には

それよりも
はるかに酷い傷を

たくさんの人の心に
負わせてきたという

自分の罪と

向き合わなければ
いけない

それは
人間としての

義務であり
責任であると感じる

罪をおかした手で
目や口や、心で

他人を裁く権利なんて
どこにも無い。

逃げる背中

久々に
夜を話し込んで

耳に刺さるような
未明の静寂の中

いつものように
天井を見つめる

僕には見えていない

自分が、何から
どのくらい

目を逸らそうと
しているのか

ただ
逃げている自分の

背中ばかりが
鮮やかに見える

夜明けは近い。

饒舌

調子が悪い時ほど
元気に振る舞う

寂しい時ほど
饒舌になる

子供の頃から
僕に刻まれた癖は

大人になった今も
変わらない

こうやって

何人もの人に支えられて
何人もの人を傷付けて

僕はどこまで
歩いていけるだろう

どれだけ
愛せるんだろう。

笑顔を運ぶ日

バレンタインで

にわかに活気づく
メディアを眺めていると

忙しく
あるいは退屈な日々には

こうした
ある種の 「イベント」 が

不可欠だと感じる

例えば、誰かが
僕に気持ちを

伝えてくれるなら

何千円もする
高級なチョコレートよりも

「好き」 という
ありきたりの一言を

丁寧に
言ってくれるだけでいい

そんなことを
思いながら

今年も、このお祭りが
たくさんのひとに

笑顔を運ぶことを
願った。