Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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ストレートティー

予想通り僕は
夜遅くまで眠り続けた

目を覚まし

しばらくの間
横になっていた僕には

家の外に、中に

静かで
張り詰めた夜の空気が

漂っているように
感じられた

僕は
一杯の紅茶を飲み

今日
はじめて口にする

父の買ってくれた
パンを食べた

これから
一日が始まるのなら

今日の終わりは
いったいいつになるんだろう

そんなことを考えながら僕は

ただ黙々と
パンを口に運んだ。

人気のある街

動きはじめた街の匂いが
天井を見つめる僕に届く

マンションの階段を
足早に下りてゆく靴音

どこかの家のドアが閉まる音
走り始めたクルマの音

鳥の声

何もかも
これから始まる街の中で

まるで僕だけが
昼の光を拒絶して

眠ろうとしているように
思えた

少しくらい家事を済ませて
それから寝ても悪くはないと

つい眠るタイミングを
逃してばかりいる僕は考え

もう少し

眠気が増してから寝たほうが
よく眠れるに違いないと

都合のいい言い訳を始めた

そうして
とりあえず、天井観察は

ひとまず、お預けになった

珍しくおなかも空いているので
買い出しに出てから寝るとして

僕はまた徐に起き出し
エアコンを入れ

切ったばかりの PCの電源を
片っ端から入れ直す

眠れないのか
僕自身の意志で起きているのか

恐らく
約、その半々なんだろう

今日も一日
予定は特に無い。

voiceless

カーテンの向こうが
ほんのりと明るい

特別に何をするわけでもなく
モニタを眺めていたら

時間は飛ぶように過ぎる

打ち上げの帰りだと
高校生の友人から着信があった

ネットワークの中ではなく
手に触れられる距離で

人間関係を
日々、体感していた

遠い昔を思い出した

今日もまた
効かないクスリと格闘して眠り

食欲も無いのに

何かを
食べなければならないと思うと

それだけで
ウンザリしてしまう

時間なんて
止まっていればいいのに。

insomnia

朝 6時過ぎ

朝の光が
カーテン越しに差し始めた部屋で

父の出勤する音を聞く

予想通りだ、と
おもむろに起き出し

PCの電源を入れながら
僕は、心のどこかで小さく安堵した

そうしている間にも
身体の疲れはピークを迎える

すべてのマシンに
バックアップを仕掛けると

ベッドサイドの薬の山から
適当に何錠かを飲んで

僕はまたベッドに横になった

3時間程度でも
眠れたら楽になるのに

寝よう、寝よう、と
思っているうちは

無理だろうな。

心を覆うもの

目を覚まし

手探りで掴んだ携帯の
液晶に表示された時刻を見て

僕は目を疑った

どうやら丸一日
眠り続けていたらしく

始まったばかりの一日は
たった数時間で

夕食時になってしまった

花粉のせいか
ウツのせいなのか

起きて数時間たっても
全身は重く、怠く

たとえ朝、目覚めていても
何もできなかったに違いない、と

口先だけの言い訳をしながら
僕は、夕食を済ませた

見慣れた部屋の中も
窓から眺める道路や木々も

何もかもが
無味乾燥として見える

今夜、眠れるのか

そんな事も
もう、どうでもいい。

静止した季節

ここの所
すっかり暖かくなり

夜は 24℃に
設定していた暖房も

20℃~22℃ に落とし

それでも
暑く感じる時には

送風運転を
するようになった

あれほど買い込んだチャイも
いつの間にか棚から消え

最近は
温かい飲み物ではなく

ミネラルウォーターばかり
飲んでいる

こうやって季節は
去年と同じ速さで進むのに

僕の心は、今も

大きな別れに穿たれた日で
静止している

敬愛する母と別れた日
そして

常に健全で自信に満ち

この世界をも
手玉に取るかのように

悠々と

人生に向き合っていた
自分自身と別れた日

止まったままの僕は
次の季節を知らない

キーボードや携帯など

デスク周りのものを
投げやりに除菌しながら

「明日の僕」 を

全く思い描くことが
できない自分に

理由のない
大きな失望と

空虚を感じた。

辞典とIMEの融合

今月は
予算が余ったので

久しぶりに
ATOKをバージョンアップした

ATOK2009 プレミアム

未変換の読みで
国語辞典や英和、和英

英英辞典から
はてなキーワードまで引ける

ずいぶんと進化したもので
書き物をするには

最高に
役立つに違いない

まあ

何を書くかが
一番問題なんだけれど。

絶妙な比率

今年、短大に入ろうかと
いう歳の女友達と

久々に電話で話した

この年代の女性特有の
「どこか投げやりな感じ」

とは裏腹に

自分を
待ち受けるものを

堂々と受け止める
力強さも感じた

この絶妙な比率こそが

非力な存在たる女性と
何より強い母性を

形作るものに違いないと
話しながら、思った

女は弱い、という人もいる
女性は強い、という人もいる

けれど

そのどちらも
真実では、ない。

兄弟対決

母の葬儀が終わり
息抜き、ということで

自室で弟と二人
コントローラーを握り

サッカーのゲーム
ウイニングイレブンの

対戦を 2試合ほどやった

結果は
弟の辛勝、僕の惜敗

学生の頃から
ずっとやっていただけに

弟は強かった

来月には
弟も、父親になる

何かと忙しくなるだろう

こんな時間が過ごせるのも
次はいつになるか分からない

それにしても強いな
アイツ。

母の入院中
読み物をと思って

電子辞書を持って
毎日通っていたのだけれど

ある日、うっかり落としてしまい
プラスチック部分に傷がついた

プラスチックの部品だし
安く修理できるなら直そうかと

電気屋さんに
聞いてみたところ

9千円ぐらいかかるらしい

新品の電子辞書は
売値で 3万円前後

これは

次のモデルまで待ったほうが
賢明だなと思い

修理はお断りさせてもらう

辞書は
使い勝手もあり

収載される
書籍が変わったりするので

新機種がどんどん出ても
買い換え時に迷う

とにかく今の辞書は
傷がついたまま使おう。