Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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人気のある街

動きはじめた街の匂いが
天井を見つめる僕に届く

マンションの階段を
足早に下りてゆく靴音

どこかの家のドアが閉まる音
走り始めたクルマの音

鳥の声

何もかも
これから始まる街の中で

まるで僕だけが
昼の光を拒絶して

眠ろうとしているように
思えた

少しくらい家事を済ませて
それから寝ても悪くはないと

つい眠るタイミングを
逃してばかりいる僕は考え

もう少し

眠気が増してから寝たほうが
よく眠れるに違いないと

都合のいい言い訳を始めた

そうして
とりあえず、天井観察は

ひとまず、お預けになった

珍しくおなかも空いているので
買い出しに出てから寝るとして

僕はまた徐に起き出し
エアコンを入れ

切ったばかりの PCの電源を
片っ端から入れ直す

眠れないのか
僕自身の意志で起きているのか

恐らく
約、その半々なんだろう

今日も一日
予定は特に無い。

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