Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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受け継がれる命

今日は、母の七回忌

つい先日のことのようだった
最愛の母の死から

もう6年が経とうとしている

母がついに
その顔を見ることなく亡くなった

孫である甥っ子を見ながら
存命中の母に思いを馳せる

甥の誕生を心から願い
甥の幸福を祈っていたのは

他ならない母だったのだと

だからこそ
その母の気持ちの分までも

僕から甥っ子に
愛情のなんであるかを

正しく真っ直ぐに生きることの
大切さを

自らの言動をもって
覚えてもらわなければいけない

箸を使えるようになった
成長の早い甥と会話をしながら

ことの善悪や、マナーなどを

自分自身で考えさせるように
少しずつ誘導する

この子が無事に育つことが
何よりの母への供養なのだ

そう思う気持ちが背中を押して

甥っ子に対する僕の思いは
より一層、強くなる

宗教が異なるので
僕は法要には参加しないが

故人を偲ぶ日を迎えて
改めて母から学んだこと

注がれた愛情のそのすべてを

もう一度振り返り
心に焼き付けておこう

そんな気持ちで
ミネラルウォーターを飲み干した

家族というものは
残酷であり幸せなものなんだな。

愛情に囲まれて

目が覚めると

たくさんの方から
誕生日のお祝いの

メッセージが届いていた

付き合いの長い人
知り合って日が浅い人

一度は訣別した人までもが
僕の生を祝ってくれる

そのことに、ただ感謝し
思わず涙が溢れた

生きることに
価値を見出せない日々を

一瞬で吹き払うような
温かく深い愛情

それに囲まれている自分は
どれほど幸せかと思う

そして、その優しさを
注いでくれる人たちのために

これから何ができるのかを
自分自身に問う

誠意と寛容を忘れずに
新しい一年を走り抜けたい

どこまでも真っ直ぐに
悪足掻きをしてみたい。

雨上がりの歩道

今日は通院日

小雨があがったばかりの
冬の歩道を歩き

優しい雨の匂いの残る
駐車場を抜けて

病院に向かった

年末年始の
お祭り騒ぎに触発された

躁転からくる
20万円余の散財

そして、その後のウツと
歯止めのきかない過食

すべてを主治医に報告し
リチウムの増量が決まった

病んだ人にも
どんな苦難の中にいる人にも

平等に訪れる冬

町ゆく見知らぬ人々は
この季節の中で

どんなものを見て
どんな幸せを感じながら

歩いているのだろう

そんなことを思いながら
長い一日は終わった

不調との闘いは
まだまだ続く

長い冬を越しても。

激動の一週間

昨日
動かない身体を動かし

免許の更新へ
電車に揺られて出かけた

短時間の講習を受け
ゴールド免許を受け取る

これでしばらく
更新に行く必要は無い

そう思うと毎度ながら
地味な嬉しさが込み上げる

年始最初の受付
しかも日曜日だったが

受付の方の
迅速な対応のおかげで

さほど待たされずに終了

父とファミレスで
ステーキを頬張り帰宅

JCBクレジットカードの
審査も通った

明日は診察日

今週は何もかもが
目まぐるしく動き続けている

どこまで身体が持つのかな

今週をやり切れば
あとはのんびりできる

そのはずなんだけれど

久々に乗る
電車からの景色は

冬色に染まっていた。

走り出す不安と祈念

漫然と進む日常に
久々に晴れの日が訪れた

父とお酒を酌み交わし
おせち料理に箸をつける

雑煮から
焼き餅を食べ終えるまで

日本酒から発泡酒まで
延々と飲み続けた

新しく迎える一年は
僕にとってどんなものだろう

どんな人と
どんな感情をやり取りし

自分に何が
刻まれてゆくのだろう

新年を祝う
ネット上のお祭りムードとは

一線を画して
僕の不安が走り出す

得るものの多い年にしたい
失うものの少ない年にしたい

年が変わるごとに
願い続けていたその思いは

今年も変わらない

僕に関わるすべての人に
幸せが訪れるように

僕を憎むすべての人に
より多くの幸せがあるように

祈念してやまない

デジタル時計の数字が
1/1を指す午後

ひとり祈る部屋の中に
酔い覚めの僕が

粛然と座っている

さあ、これが
2015年の幕開けだ。

見知らぬ対戦者

PS4を買って数ヶ月

長らく放置していた本体を
有効活用するべく

ウイニングイレブン2015
NEED FOR SPEED RIVALS

GUILTY GEAR Xrd -SIGN-
の3作をダウンロードした

ウツで複雑なストーリーを
記憶できる状態ではないので

アクションゲームが中心

単純な操作の繰り返しだが
やってみると意外と

気分転換になるもの

オンライン対戦での
ユーザーの方々のマナーも良く

ネガティブ思考への
ブレーキ対策としては

まずまずといったところ

遊びすぎて、また
コントローラーを壊すのではないかと

それだけが心配。

先行する倦怠感

今日は診察日

午後診に
一番乗りのつもりが

財布を忘れて

家まで取りに戻ったので
出遅れてしまった

主治医いわく

身体的なウツが
気力面より先に来ている

とのこと

気力低下は
避けられないと言われ

改めて
持病の 「お約束のルール」を

痛感する

落ちるんだろうな
どこまで落ちるのかな

冬は布団の中が
いちばん居心地がいいけれど。

失したくないもの

寒空の中
久々に買い物に出た

マンションの敷地を
清掃している人と声を交わす

僕から、こんにちは
見知らぬ女性から、こんにちは

それだけのやり取りが

父以外の人間と交わす
久しぶりの会話だった

コンビニで菓子類を調達し
黙ってお釣りを募金箱に入れ

帰り道は、無言

明日は診察日
主治医と単調なやり取りが

あっさりと終わるだろう

そんなことを思うと
明日も誰かに挨拶をしたいと

願わずにはいられない

人と会話することが
こんなに幸せなことだなんて

思ってもいなかった

こうして僕は少しずつ
壊れていくんだろうな

失したくないもの
失してはいけないもの

その所在が
少しだけ分かった気がした。

ガラス越しの期待

漸く目を覚ました耳に

窓越し風の鳴る音が
ひゅるひゅると、響く

寒さは日を追うごとに
厳しくなって

暖房と布団に甘えた
期待過剰な僕が

今年も空回りしている

夏になったら冬が好き
冬になったら春が好き

こんなところでも
続く、無いものねだり

ああ

せめてあの風が
もう少しだけ

優しく吹けばいいのに。

winter comes again

躁の煽りを受けて

一度はガタガタと
急降下するかと思いきや

予想に反して
さほどの落ち込みは無い

安定しているとは
決して言えないけれど

完全に寝込まないだけ
マシと言ったところか

億劫さと倦怠感に
冬の寒さが輪をかける

昔から冬は好きなのに

調子の悪い時だけ
少しだけ

冬が憎らしく感じる

人の心も体調も
季節とともに移ろうもの

また、冬が来た。