漫然と進む日常に
久々に晴れの日が訪れた
父とお酒を酌み交わし
おせち料理に箸をつける
雑煮から
焼き餅を食べ終えるまで
日本酒から発泡酒まで
延々と飲み続けた
新しく迎える一年は
僕にとってどんなものだろう
どんな人と
どんな感情をやり取りし
自分に何が
刻まれてゆくのだろう
新年を祝う
ネット上のお祭りムードとは
一線を画して
僕の不安が走り出す
得るものの多い年にしたい
失うものの少ない年にしたい
年が変わるごとに
願い続けていたその思いは
今年も変わらない
僕に関わるすべての人に
幸せが訪れるように
僕を憎むすべての人に
より多くの幸せがあるように
祈念してやまない
デジタル時計の数字が
1/1を指す午後
ひとり祈る部屋の中に
酔い覚めの僕が
粛然と座っている
さあ、これが
2015年の幕開けだ。