今日は、母の七回忌
つい先日のことのようだった
最愛の母の死から
もう6年が経とうとしている
母がついに
その顔を見ることなく亡くなった
孫である甥っ子を見ながら
存命中の母に思いを馳せる
甥の誕生を心から願い
甥の幸福を祈っていたのは
他ならない母だったのだと
だからこそ
その母の気持ちの分までも
僕から甥っ子に
愛情のなんであるかを
正しく真っ直ぐに生きることの
大切さを
自らの言動をもって
覚えてもらわなければいけない
箸を使えるようになった
成長の早い甥と会話をしながら
ことの善悪や、マナーなどを
自分自身で考えさせるように
少しずつ誘導する
この子が無事に育つことが
何よりの母への供養なのだ
そう思う気持ちが背中を押して
甥っ子に対する僕の思いは
より一層、強くなる
宗教が異なるので
僕は法要には参加しないが
故人を偲ぶ日を迎えて
改めて母から学んだこと
注がれた愛情のそのすべてを
もう一度振り返り
心に焼き付けておこう
そんな気持ちで
ミネラルウォーターを飲み干した
家族というものは
残酷であり幸せなものなんだな。