今日はなんとか
目覚まし時計が役に立った
昨日の採血の結果が
今日になるだろうから
バナナを食べたら
すぐに病院へ行こう
自分のカラダも
無理をしている感じはあるけど
動かせばそれなりに
ついてきてくれる模様
さあ、出発だ。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
今日はなんとか
目覚まし時計が役に立った
昨日の採血の結果が
今日になるだろうから
バナナを食べたら
すぐに病院へ行こう
自分のカラダも
無理をしている感じはあるけど
動かせばそれなりに
ついてきてくれる模様
さあ、出発だ。
今朝の町は
真っ白な雪景色だった
寒い街から来ている弟には
見慣れた光景かもしれないけれど
僕は、冬しか見れないので
ちょっと嬉しい。
母は昼食には
ほとんど口を付けなかった
血液検査の結果は
先生が緊急オペだとかで
明日になるかもしれないが
傍で見ていても
少しずつ、少しずつ
弱ってきた気がする
痛み止めは
肌に貼るタイプに変わったので
クスリがうまく飲めなくても
痛みで苦しむことはないだろう
とにかく毎日
顔を見せてあげること
今はそれくらいしかない
長く生きるかどうかよりも
苦しまずにいて欲しい。
母は朝食を終え
カラダも拭いてもらって
疲れていびきをかいている
お茶を飲むと言うので
吸い口で飲ませるが
飲み込むのが
だんだん難しくなってきて
すぐに噎せてしまう
痛み止めのモルヒネは
今日から貼るタイプになった
採血の結果は
夕方ぐらいかな。
今日もまた、弟の
「先行ってるよ」 の声で
目が覚める
かけたアラームは
いつの間にか止めてあるし
これが学校や会社なら
遅刻に 「魔」 とか 「常習犯」 とかが
付いてしまいそうだ
今日も出発
母はどんな様子かな。
ガチガチになった両肩に
湿布を貼った
疲れる距離ではなく
疲れることもあまりしてないのに
カラダがバシバシだ
ただ座っているだけ
というのも
結構疲れることなのかな
カラダの疲れなんて
湿布で済む話だけれど
心に湿布は貼れない。
母はもともと
そんなによく食べる人ではない
それなのに
10秒と立っていられないのに
6品もある院内食を
ほとんど残さずに食べている
どれほど
頑張っているかと思うと
もう頑張らなくてもいいよ、と
言ってあげたくなる
でも、それは
希望を捨てることを意味するから
僕の口からは言えない
母が諦めていないのだから
自分も諦めてはいけない
精一杯、世話をして
勇気の出る言葉を
かけてあげたい。
今日も
母の状態は安定していた
話しかければ
返事もそれなりにしてくれる
食事もよく食べていた
主治医の先生がいる日は
必ず採血があるということは
よほど細かく
モニターしているのだろう
ここのところ毎日
朝から病院に通っているけど
すっかり弱ってしまって
おむつの世話まで
看護師さんにしてもらい
口を動かそうとしても
お礼も言えない母を見るのが
たまらなく辛い
明日もまた
朝イチで血液検査らしい
毎回、結果を聞くのは
心臓に悪いな。
母の闘病を
目の当たりにして
してあげられることが
ごく僅かしかない
自分の無力さを痛感する
どうしようもない
無力さを感じたとき
人は人間を超える存在
たとえば
神様だとか、大自然だとか
宇宙の法則などに
思いを巡らせる
ものなのだろう
今朝もパラパラと
少し聖書をめくったら
聞き飽きるほど
何度も聞いてきた聖句が
やけに身に染みる
あすのことを
思いわずらうな。
メガネのネジが
ガタガタになっていて
今にも壊れそうなので
今日は
近所のメガネ屋さんに寄ってから
病院へ行くことにする
弟夫婦は
奥さんだけ、最短ルートで
実家へ飛んで帰り
弟だけ
まだ暫く残ることにしたらしい
起床時間が
たった一時間違うだけで
寝覚めが全然違う
先もまだまだあるから
いざという時に動けるように
体と相談しながら行こう。