Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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記事一覧

辞典とIMEの融合

今月は
予算が余ったので

久しぶりに
ATOKをバージョンアップした

ATOK2009 プレミアム

未変換の読みで
国語辞典や英和、和英

英英辞典から
はてなキーワードまで引ける

ずいぶんと進化したもので
書き物をするには

最高に
役立つに違いない

まあ

何を書くかが
一番問題なんだけれど。

一秒ごとに

ズキズキと痛む頭に

追い撃ちをかけるようにして
胃までもが痛みだした

偽薬と大差ないような
眠剤を飲み

寒い布団の中で

痛みと闘いながら
あの秒針の音と闘いながら

夜が明けるまでの
あと少しの間

どうやって
時をやり過ごせば

いいのだろう

こんな夜は初めてじゃない
けれど今夜は

身も心も、痛い。

孤独感

「寂しい」
そう、強く思った

人とコミュニケーションを
取るためのツールは

山ほどあるのに

その中のどれを探しても
「人」 の存在が見あたらない

自分から電話をかければ
自分からメールを送れば

誰も嫌な顔をせず
応じてくれるだろう

けれど
それでは意味がない

こちらから何もしないとき
相手からまったく音信がない

ということは

相手にとって
僕は目下、必要ではない

ということにつながる

ただ
構ってもらいたい

というわけではなく

僕の心にある孤独感は

そのような
微細な関わり方の変化も

感じ取っているのかと
思った。

絶妙な比率

今年、短大に入ろうかと
いう歳の女友達と

久々に電話で話した

この年代の女性特有の
「どこか投げやりな感じ」

とは裏腹に

自分を
待ち受けるものを

堂々と受け止める
力強さも感じた

この絶妙な比率こそが

非力な存在たる女性と
何より強い母性を

形作るものに違いないと
話しながら、思った

女は弱い、という人もいる
女性は強い、という人もいる

けれど

そのどちらも
真実では、ない。

大空

自己の
内的世界の表現と

エンターテイメント性
さらに

それに
文才や、芸術性を

同時に兼ね備えることは
とても難しいと、感じた

「思いを伝えること」 が
自分のためであり

あるいは
読む人のためであり

プラスのエネルギーとして
そこに存在しなければ

意味がない

執筆を離れている間
僕は手元に

何十枚もの走り書きを
残した

「言葉」 は
人を生かすための

絶大なる
力であると感じた

鳥が飛び立つ時
その眼は、空を見ている

そんな風に
物を書くことが

僕にはできるだろうか。

兄弟対決

母の葬儀が終わり
息抜き、ということで

自室で弟と二人
コントローラーを握り

サッカーのゲーム
ウイニングイレブンの

対戦を 2試合ほどやった

結果は
弟の辛勝、僕の惜敗

学生の頃から
ずっとやっていただけに

弟は強かった

来月には
弟も、父親になる

何かと忙しくなるだろう

こんな時間が過ごせるのも
次はいつになるか分からない

それにしても強いな
アイツ。

母の入院中
読み物をと思って

電子辞書を持って
毎日通っていたのだけれど

ある日、うっかり落としてしまい
プラスチック部分に傷がついた

プラスチックの部品だし
安く修理できるなら直そうかと

電気屋さんに
聞いてみたところ

9千円ぐらいかかるらしい

新品の電子辞書は
売値で 3万円前後

これは

次のモデルまで待ったほうが
賢明だなと思い

修理はお断りさせてもらう

辞書は
使い勝手もあり

収載される
書籍が変わったりするので

新機種がどんどん出ても
買い換え時に迷う

とにかく今の辞書は
傷がついたまま使おう。

幸せ者

お辛いでしょう
さぞや悲しいでしょうと

たくさんの人が
気遣いをくれる

けれど

なぜか自分の中では
母が死んだことが

既に十分納得できていて

寂しくなるだろうな
とは思うものの

泣きたいほど
辛い悲しいということはない

母は今まで頑張って生きた

だから、これからは
しっかり休む番なんだろう

それにしても
直接面識のない方からも

お心遣いを頂けるなんて

母は本当に
幸せ者だなあと、思う。

会食

母の遺影と遺骨の前で
線香に火を灯して

僕は食パン、母にはバナナ
二人で朝食を食べながら

いろいろなことを話した

産んでくれてありがとう
お母さんの子供で良かった

これからは
今まで頑張ってきたぶん

しっかり休んでね

人間が一人減ったけれど
家族が減るわけじゃないから

またちょくちょく、話そうね

僕は仏教徒ではないけど
お母さんが大切にしていた神様に

お祈りをしたいから
法要なんかは手を合わせるよ

と、話しているうちに
パチパチと小さい音を立てて

線香が燃え尽きてしまった

母のお下がりのバナナを
あぐらをかいて頬張りながら

父と弟が役所巡りをしている今

母が入院していた頃と同じ
ひとりきりの家なのに

やけに寂しく思えてならない

あと何十年かしたら
僕もそっちにいくからね、と

仏壇をあとにした。

お揃いの名前

ぐっすりと寝て
やや復活

弟が気分転換に
神戸まで出掛けたので

僕もガソリンを満タンにして
バイクをピカピカに拭く

中古ゲーム屋さんで

遊び馴れたゲームを
3本ほど買ってきた

気分転換と口にしながら
母のクスリや

もう使わないものを
父と整理する

あれほど臭い臭いと
文句を言った

線香のニオイが

なぜか温かくもあり
懐かしくもあり

複雑な気分

僕は
仏教徒ではないけれど

母の法要は

母の神様に祈ってあげたいから
僕も仏式でやろう

法名の中に
僕の名前の一文字

なんだか

名前が
お揃いになったみたいで

嬉しい。