Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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記事一覧

決断の価値

何かを決めたあとは

その決断について
悩んではいけない

せわしなく
色々なことが動く中

ふと、そう思った

決断というものは
粛々と遂行に移して

始めて
「決めた価値」 がある

そこで

悩んだり迷ったりして
振り返ってしまうと

大きな
精神的負荷に耐えて

せっかく決めたことが

振り出しに
戻ってしまう

不退転の決意
という言葉もあるけれど

何かを 「決める」
ということの本質を

少しだけ

甘く見ていたような
気がする

前へ、ただ前へ
生きていくために。

愛する覚悟

人を好きになって、
相手を傷つけないということはあり得ない。

だから、誰かを愛するためには
その人を傷つける覚悟が必要であるし、

自分が愛されたいと思うなら、
同時に傷つく覚悟もしなきゃいけない。

走る笑顔

色々な店で

陽気な
クリスマスの歌が

流れ始めた

そんな中、僕は
相変わらず

暢気な顔をして

気怠そうに
食事をしている

クリスマスは
恋人の日じゃないとか

憤慨している人が
結構いるけれど

店内を走り回る
子供たちの笑顔が

楽しそうで

もう、それだけで
十分じゃないかと

思ったりする

たくさんの人が
笑っていること

それが

僕がこの世界で
何も持たずに生きる

たった一つの
理由かも知れない

クリスマスは

僕も少しだけ
笑えたらいいな、と

密かに思った。

自己矛盾

一人でいるときが
一番楽だと

思いながら

誰かとの
つながりを探し

誰かと
繋がるための端末を

わざわざ予約して
機種変更する

この
一連の激しい矛盾は

どこから
きているのだろう

ネガティブに
なればなるほど

相対的に
人々は遠ざかる

かといって

無理をして
ポジティブでいても

疲れ果てる

自然体で
人に好かれない

ということは

それだけ昔より
いまの自分が

人間的に
品性を欠くということ

焦って焦って
失うものは大きい。

人格の指標

他人の性格を親切の数で計ってはいけない。
自分の価値を人の褒め言葉で計ってはいけない。

信頼

うまくいっているから信じるんじゃない。
信じるから、うまくいくんだ。

初冬

雪を待つ君の背中に愛を知る

銀の刃

壁の時計に
ゆっくり目を移して

ああ
動いている、と

何かに安心して
視線を戻し

得体の知れない
焦燥感の中で

ゆっくりと
浅い息を吐く

昔と同じ速さで
動く秒針に

たくさんの人と
出会い

それぞれの人が
変わっていった

何も変わらないのは
僕だけのような

そんな気がして

焦る気持ちを
宥めようとするたび

現実は大きく
恐ろしいものに見えた

秒針の音は

乾いた質感で
心の奥に突き立つ

僕はどこまで
逃げ切れるだろう

あとどれくらい
笑えるだろう。

old lover

球体のような
僕の心の中で

焦りと迷いが

壁にぶつかっては
白い火花を散らし

燃え尽きていく

落ち着こうと
いなしたつもりが

どこにも
行き場のない自分を

浮き上がらせる

雨の日だから
誰かと喧嘩したから

人恋しいから

そんな理由で
片付けられない何かを

僕はいま
この胸に抱えて

右往左往

往年の面影は
きっと今もあるだろう

けれど

往年の魂は
何か滑稽なものに

姿を変えてしまった

みんなこうして
歳を重ねているなら

人波に問いたい

あなたは
今でも昔と同じように

誰かを愛せるか、と。

自分への道

人を知れば知るほど、孤独が見えてくる。
孤独を知れば知るほど、自分が見えてくる。