失うものの
想像以上の多さに
手酷く打ちのめされて
自分が小さくなっていく
人は
与えられた生命以外に
何も所有することなど
できない
そう理解したつもりで
日々繰り返す無い物ねだりに
夜を迎えるたび
心が軋んでは折れていく
何もかもを切り捨て
何もかもを奪われ
孤軍奮闘する自分が
あまりにも惨めで
小さく、小さく見える
「いつかまた」
そんな言葉の裏にあるのは
放擲と疑心暗鬼だけ
壊れていく心を
崩れていく調和を
僕のセカイを
ここに描いて欲しい
誰か。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
失うものの
想像以上の多さに
手酷く打ちのめされて
自分が小さくなっていく
人は
与えられた生命以外に
何も所有することなど
できない
そう理解したつもりで
日々繰り返す無い物ねだりに
夜を迎えるたび
心が軋んでは折れていく
何もかもを切り捨て
何もかもを奪われ
孤軍奮闘する自分が
あまりにも惨めで
小さく、小さく見える
「いつかまた」
そんな言葉の裏にあるのは
放擲と疑心暗鬼だけ
壊れていく心を
崩れていく調和を
僕のセカイを
ここに描いて欲しい
誰か。
貴方が 退屈そうに
欠伸をする そんな時
幸せなんて 思ってしまう
秘かな恋を 許してね
私が 意味も無く
貴方を見つめる そんな時
心に姿を 刻みつけている
秘かな恋を 許してね
貴方の 手に触れようと
人知れず 駆け引きをして
ドキドキして 止まらない
幼い片恋を 許してね
貴方が 眠りに落ちて
あどけない顔を みせる時
心に貴方を 刻みつけている
真剣な視線を 許してね
片想い ひとつ
恋心も ひとつ
いつまでも いつの日も
どんな 関係になっても
貴方を 想い続けてる
私の我が儘を 許してね
好きで 居させてね。
二人で過ごす 夜の
数を数えなく なっても
恋をした あの頃と
同じように 貴方の命を聴く
ゆっくりと はっきりと
貴方の胸から 響く
力強い 鼓動の音を
確かめながら 願いを賭す
愛する 喜びを
守り抜く 勇気と強さを
愛される しあわせを
何より 貴方の大切さを
教えてくれた 命の音
こんなにも 懐かしいのに
どうしてかな
涙が 止まらないよ。
満足そうな 顔をして
隣で 寝息を立てる
不機嫌そうな 顔をして
横を向いて黙り込む
得意げに 笑いながら
笑えない 冗談を言う
その どれとも違う顔で
別れ話を したよね
思い出とは 真実よりも
美しく 見えるものと言った
貴方は この日が来る覚悟で
飾らずに 傍にいてくれたんだね
夜ごと眠れず 悩み抜いて
一人で 抱え込んでいた
気持ちが 渇いた心に刺さって
恋が 幕を下ろしていく
もう一度だけ あと一度だけ
貴方と 話せる日が来たら
楽しかったと 苦しかったと
最後に 素直な私になって
ごめんねも ありがとうも
大好きも 大嫌いも
残らず 貴方に伝えたい
貴方との日々に 報いるために
ごめんねも ありがとうも
当たり前に 思っていた
貴方の弱さを 強く責めた
あの日の私を 贖うために
追伸 大切なひとへ。
約束の週末 改札抜けると
激しい雨の前 一人立ち尽くす
ここで待てば 貴方に逢える
不安を映す雷に 心を言い聞かす
お願い早く 迎えにきてね
夕立が私を 隠す前に
傘を持たずに 出たその理由は
私の秘かな 賭けだから
身動きできない 人集りで
高く挙げた手に 貴方を感じた
躊躇う私も 少し手を挙げてみる
二人だけのサイン 涙が込み上げる
お願い早く 笑顔を見せて
黒雲が私を 詰る前に
心を弄ぶ 夕立に
私の願いを 託したから
お願い早く 手を繋いでね
人波が私を ただの人にする前に
私は貴方の 特別でいたいと
激しい雨を見て 祈ったから。
この恋が いつか終わるなら
友達になろうと 約束をした
ひたむきな 恋の跡に
少しだけ特別な 友達が残った
過去の自分と 向き合うために
誰かを愛した日を 誇るために
私と貴方 二度目の始まり
変身した二人は 友達に還った
大好きだった 笑顔
大好きだった 仕草
少し嫌いだった 性格
悩み抜いた 夜
何もかもが 私の心に
貴方を強く強く 刻み込まれて
大好きだった 左手
大好きだった 前髪
少し嫌いだった 口癖
愛してきた すべて
何もかもを 時が浚ってく
貴方は今も ここに居るのに
何もかもが 二人を変えてく
何も変わらず 貴方は
ここに 居るのに。
実に一週間ぶりに
掃除を終えた部屋の
窓を小さく開けた
体中に纏わり付くような
高い湿度の不快感とは
まるで正反対の
涼しくて透明感のある風が
僕を通り抜けた
梅雨が明ければ、夏
例年、猛暑には
ウンザリしているけれど
今年の夏は
少しだけ変化のある
普段と違った夏になりそう
そう考えるうち
「夏も悪くないな」 と
呟いている自分に
案外、単純な生き物だなと
失笑する
何を得ようと、何を失おうと
それが物であろうと
大切なひとやイノチであろうと
時間はすべての人に
平等に流れている
たとえ僕がこの先
どれだけ生きようとも
たとえ僕がこの先
どんな末路を辿ることに
なろうとも
こういうのを
「しあわせ」 と
呼ぶんだろうな。
ふと、コンビニへ
そう思い
天気が悪かったことを思い出し
見慣れたアプリの
天気予報に並ぶ
傘のマークを並べながら
思った
天気が良かろうと
悪かろうと
僕たちが一日を一日として
自分を愛したり責めたり
人を好いたり嫌ったりしながら
毎日を送っていることに
大きな意味など、無いと
「刹那主義」 という
一見、聞こえの悪そうな
性格を自称しているのは
そんな
意味のない生活に
生命の躍動のようなものを
刻み込むことができるのが
変えられない過去でもなく
まだ知れぬ未来でもなく
ただリアルに
生き延びているだけの
平凡な 「今」 だけ
であるからかもしれない
時計は回り
世界は変貌していく
その中で
「変わらないもの」 と
「変えていくもの」 の
バランスを取るためには
今、この瞬間に
どれだけ集中して
走り抜けることができるかに
かかっていると思う
雨が止むのが
予報通りの日であろうと
10分後であろうと
変わらず
「僕は僕として生きている」 と
自信を持って笑える
そんな自分でありたい。
笑いと笑いの、隙間
楽しさと楽しさの、隙間
まるで空白のように宙へ浮いた
「ひとり」 の時間
以前から
漠然とした孤独や空虚は
感じていたものの
ここまではっきりと
「ひとり」の時間と、「それ以外」が
心に打ち込まれる感覚は
いつ以来だろう
もしかしたら
初めてのことかも知れない
秒針の進むスピード
変わらないデジタル時計の表示
届かないメール
一人きりのコンクリートの箱に
単調に響き渡る空調音
何から何まで
意識するほどに苛々が募る
「まどろっこしい」
そういう言葉を使えば
適切なんだろうか
良いことも悪いことも
それ単体ではやってこないから
プラスの変化があれば
マイナス要因が伴うことは
理解していても
やはり、心は痛む
微熱続きの身体も怠く
今は休むべき時だと
分かっていても休めない
神経の不調ぶりに
重ねて苛々する
こんなことでは良くない
安定剤で、整えよう。