Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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記事一覧

友達

友達に なろうよ
優しくて 静かな言葉が
恋に疲れた 私の胸に
じんわりと 染みた

二人の 時間は
重ねれば 重ねるほどに
ときめきよりも 多くの現実を
私に 教えた

いつから 貴方は
それに 気付いていたの?

小さく なっていく
恋心 隠し続けてきたのに

友達に なろうか
疲れ果ててしまった 恋は
友情という 強い絆に
人知れず 生まれ変わる

二人の これからは
重ねれば 重ねるほどに
恋していた頃の 何もかもを
懐かしく 語れる

ありがとう

大切な貴方の 答えが
「さよなら」 じゃなくて

本当に ありがとう。

楽しい時間

誰かと行動を共にして
「楽しかった」で終わってしまうのでは不完全だ

「楽しかった」に加えて、「楽しんでもらえた」がなければ
その時間は、楽しい時間とは呼べない。

世界観

自分の見ている世界と人の見ている世界は
こんなにも違うんだと気付かされることがよくある

自分のものさしで話をすることは
その相手の世界観を踏みにじる行為だと思う。

独善

大切なひとを本当に大切にしているか
ときどき自分に問うてみることが大事

自分では大切にしているつもりでも
相手がそう感じていなければ

独善に陥るのだから。

whatever will be

自然の流れに逆らって
生きようとするから苦しくなる

「なるようになる」
ただそれだけを心に持っていればいい。

舗道

歩き慣れた 舗道で
貴方がポツリ こぼした

当たり前の 事のように
私のことが 好きだと

戸惑いながら 私は
貴方の手を 強く握り

私も 好きだよと
小さく呟いた

自分を 愛すこと
自分を 許すこと

自分を 誉めること
真っ直ぐに 生きること

全部 貴方が
教えてくれた

偽りのない 言葉で
貴方がしてくれる 告白は

繰り返すたび 胸に広がって
私を 私にしてくれる

私も 好きだよ。

特別

例えば 私が
髪を少し 切ったとき
似合うねと 突然
言い出す貴方が 好き

例えば 私が
友達と 喧嘩した後
黙って 一部始終を
聴いてくれる貴方が 好き

きっと

私が貴方を どれほど
好きに なったとしても
貴方の 寛容にはとても
叶わない ことでしょう

貴方が私を 幾たび
許して くれたとしても
私は変わらず 貴方に
甘えて いるでしょう

未熟な私を 愛してくれて
ありがとう

小さな ただの私を

特別だと 言ってくれて
こんなにも 大切にしてくれて

ありがとう。

仲直り

あのね ごめんね
歩きながら 呟く
貴方の 横顔が
ゆっくり 俯く

言葉に 詰まって
私も ごめんね
二人とも 無口に
優しく 笑った

喧嘩した数だけ
仲直りしようね
いつの日か 交わした
約束 また果たせて

嬉しくて

あのね ありがとう
私を見て 微笑む
私も ありがとう
精一杯 答える

喧嘩をした 数だけ
少し 仲良くなる
いつまでも そんな
二人で 居たいね

いつまでも 大切に
絆 確かめて。

ありがとう

話しながら 歩く
貴方を 見ながら

あどけない 横顔を
心に 刻んだ

貴方が 私を
見つけてくれて

貴方が 私を
愛してくれて

そんな 私は貴方に
何ができるのかな

そんなことを
ぼんやり思ったら

どうしてだろう

とめどなく
涙が 溢れてきた

いつも いつも
私ばかり だね

ねえ ほんとうに
ありがとう。

欲しい物

クリスマスが近付く町で

ひとり、ぼんやり
赤い大きな靴を眺めては

ため息をつき
こみあげる何かを、拭う

曖昧な、時間の深淵に
何が潜むかなんて

考えもしなかった頃は
きっと 僕にも

サンタクロースが
見えたのかも知れない

そして

汚れながら堕ちていく
限りあるイノチの中で

たった一つだけ望んだ物が
叶えられず、流れて消える

今年も

汚れながら生きている
こんな僕だけれど、いつか

家族が欲しい、と

願うように呟いて
赤い靴に誤魔化し笑い

今日もまた

何ひとつ、変わることのない
ただの平日になった。