自己の
内的世界の表現と
エンターテイメント性
さらに
それに
文才や、芸術性を
同時に兼ね備えることは
とても難しいと、感じた
「思いを伝えること」 が
自分のためであり
あるいは
読む人のためであり
プラスのエネルギーとして
そこに存在しなければ
意味がない
執筆を離れている間
僕は手元に
何十枚もの走り書きを
残した
「言葉」 は
人を生かすための
絶大なる
力であると感じた
鳥が飛び立つ時
その眼は、空を見ている
そんな風に
物を書くことが
僕にはできるだろうか。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
自己の
内的世界の表現と
エンターテイメント性
さらに
それに
文才や、芸術性を
同時に兼ね備えることは
とても難しいと、感じた
「思いを伝えること」 が
自分のためであり
あるいは
読む人のためであり
プラスのエネルギーとして
そこに存在しなければ
意味がない
執筆を離れている間
僕は手元に
何十枚もの走り書きを
残した
「言葉」 は
人を生かすための
絶大なる
力であると感じた
鳥が飛び立つ時
その眼は、空を見ている
そんな風に
物を書くことが
僕にはできるだろうか。
お辛いでしょう
さぞや悲しいでしょうと
たくさんの人が
気遣いをくれる
けれど
なぜか自分の中では
母が死んだことが
既に十分納得できていて
寂しくなるだろうな
とは思うものの
泣きたいほど
辛い悲しいということはない
母は今まで頑張って生きた
だから、これからは
しっかり休む番なんだろう
それにしても
直接面識のない方からも
お心遣いを頂けるなんて
母は本当に
幸せ者だなあと、思う。
母の遺影と遺骨の前で
線香に火を灯して
僕は食パン、母にはバナナ
二人で朝食を食べながら
いろいろなことを話した
産んでくれてありがとう
お母さんの子供で良かった
これからは
今まで頑張ってきたぶん
しっかり休んでね
人間が一人減ったけれど
家族が減るわけじゃないから
またちょくちょく、話そうね
僕は仏教徒ではないけど
お母さんが大切にしていた神様に
お祈りをしたいから
法要なんかは手を合わせるよ
と、話しているうちに
パチパチと小さい音を立てて
線香が燃え尽きてしまった
母のお下がりのバナナを
あぐらをかいて頬張りながら
父と弟が役所巡りをしている今
母が入院していた頃と同じ
ひとりきりの家なのに
やけに寂しく思えてならない
あと何十年かしたら
僕もそっちにいくからね、と
仏壇をあとにした。
ぐっすりと寝て
やや復活
弟が気分転換に
神戸まで出掛けたので
僕もガソリンを満タンにして
バイクをピカピカに拭く
中古ゲーム屋さんで
遊び馴れたゲームを
3本ほど買ってきた
気分転換と口にしながら
母のクスリや
もう使わないものを
父と整理する
あれほど臭い臭いと
文句を言った
線香のニオイが
なぜか温かくもあり
懐かしくもあり
複雑な気分
僕は
仏教徒ではないけれど
母の法要は
母の神様に祈ってあげたいから
僕も仏式でやろう
法名の中に
僕の名前の一文字
なんだか
名前が
お揃いになったみたいで
嬉しい。
ここ数週間のことで
自分がどれだけ
人に恵まれているかを
実感した
普段はあまり
連絡を取り合わない人も
みんなが
僕の身体の心配や
母の病気の心配をして
声をかけてくれた
「ひとりきりで生きている」 と
被害妄想的に
感じることも多いけれど
ネガティブになりすぎて
事実を見失っていた自分も
よく見えた
まだまだ
何も分かってないな、僕は。
母の葬儀は
つつがなく終了した
出棺の際は
父が位牌を、僕が遺影を持ち
その後に、弟が続いた
火葬場では
もう顔を見ることができないので
最後に顔を見て
みんなで棺の中に花を飾る
「もう見れなくなる」
「母が焼かれてしまう」
それが悲しくて涙が溢れ
棺のフタが閉じるまで
泣きっぱなしだった
骨揚げに向かい
白骨だけになった母を見た時は
不思議と
もう涙は出なかった
肩と、背骨と、喉のあたりを
骨壺にいれてあげた
長い間、病院で闘い続けた母は
骨と写真だけになったけれど
また、うちに帰ってきた
今でも実感が湧かないけれど
受け入れるしかない
最後に
通夜、告別式にご参列頂いた皆様
母のために遠方からはるばるお越し頂き
ありがとうございました。
優しかった母の通夜には
予想以上に
多くの人が参列してくれた
母が好きだった花を
たくさん集めた祭壇で
特に親しかった人には
母の眠っているような顔を
見てもらった
今日は葬儀、告別式
いよいよ出棺になる
天気は涙雨
母の体が
焼かれてしまうなんて
信じられないことだし
堪らなく辛い
それでも見届け
見送ってあげるのが
息子としての
僕の役目なんだろうな
一日過ぎるごとに
母が天の人となっていく。
動き続けていないと
止まってしまいそう
笑い続けていないと
泣いてしまいそう
ゼンマイ仕掛けの時計
いつか止まりそうで怖い
たまらなく怖い。
連絡をとる人みんなが
僕のカラダを気遣ってくれる
けれど
朝が起きれない程度で
今のところ
さほど、しんどいこともない
むしろ
一日の看病を終えて
自宅に戻ったとき
じわじわと
心に忍び寄ってくる
不安と、先々の心配が
拭いきれなくなってきた
母を中心に
ずっと回ってきたこの家庭
何もかも
母と相談して過ごしてきた人生
僕のよき理解者であり
ある意味では、最高の支持者を
失おうとしている
とっくに独り立ちしたつもりが
まだまだガキだった、なんて
笑い話にもならない
大人として、病人として
どうあるべきか
家族の中で
自分の立つ位置はどこか
そんな
知っていて当然のことを
今更ながらに考える夜
明日もまた
母には何一つ悟らせまいと
平静を装って
笑顔で病院に向かう
僕がごちゃごちゃと考えている今
母は、何を思うのだろう。
友がいるから
立っていられる崖がある
友がいたって
どうにもならない運がある
それでも
たくさんの友に
励まされ、心遣いをもらい
自分の心と生命が
回っていることは確かで
本当に有り難く思う
迷惑ばかりかけているけど
みんな、ありがとう。