母の葬儀は
つつがなく終了した
出棺の際は
父が位牌を、僕が遺影を持ち
その後に、弟が続いた
火葬場では
もう顔を見ることができないので
最後に顔を見て
みんなで棺の中に花を飾る
「もう見れなくなる」
「母が焼かれてしまう」
それが悲しくて涙が溢れ
棺のフタが閉じるまで
泣きっぱなしだった
骨揚げに向かい
白骨だけになった母を見た時は
不思議と
もう涙は出なかった
肩と、背骨と、喉のあたりを
骨壺にいれてあげた
長い間、病院で闘い続けた母は
骨と写真だけになったけれど
また、うちに帰ってきた
今でも実感が湧かないけれど
受け入れるしかない
最後に
通夜、告別式にご参列頂いた皆様
母のために遠方からはるばるお越し頂き
ありがとうございました。