連絡をとる人みんなが
僕のカラダを気遣ってくれる
けれど
朝が起きれない程度で
今のところ
さほど、しんどいこともない
むしろ
一日の看病を終えて
自宅に戻ったとき
じわじわと
心に忍び寄ってくる
不安と、先々の心配が
拭いきれなくなってきた
母を中心に
ずっと回ってきたこの家庭
何もかも
母と相談して過ごしてきた人生
僕のよき理解者であり
ある意味では、最高の支持者を
失おうとしている
とっくに独り立ちしたつもりが
まだまだガキだった、なんて
笑い話にもならない
大人として、病人として
どうあるべきか
家族の中で
自分の立つ位置はどこか
そんな
知っていて当然のことを
今更ながらに考える夜
明日もまた
母には何一つ悟らせまいと
平静を装って
笑顔で病院に向かう
僕がごちゃごちゃと考えている今
母は、何を思うのだろう。