Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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endless loop

調子の悪い日は

人恋しくて仕方ないのに
人と関わることが

疎ましくて仕方ない

この、あり得ない矛盾を
解決する鍵は

医学にしか無いのだろう
けれど

こうも頻繁に
気力を削がれていたのでは

動くものも動けない

もどかしい
思いばかりが日々、募る

抜け出したい

九年もこんな生活の中で
頭も心も腐っていくなんて

僕には受け入れられない

認めない、絶対に
本当はこんな生活など

望んでいないから。

星を汚すもの

この美しい
一つの惑星の上で

人の想いは混沌と
すれ違い、交錯しては

あらゆる感情を
人々の胸に刻み続ける

環境汚染や
地球温暖化が叫ばれ

人間が地球を汚している
という話を良く聞くけれど

人間の 「心」 も
地球を汚しているという

問題に気付く人は
ほんの一握りの人だと思う

みんな
自分の生活が大切で

自分の目に映るものが
世界の全てだと思っている

こんなにも
傷付けあいながら

今も生きているんだ
僕たち、人間は。

beautiful world

誰かと出会い
誰かと別れる

何かを失い
何かを手に入れる

それの繰り返しが
人生なのだろうけれど

少し、疲れてきた

出会うことや
手に入れることよりも

別れることや
失うことばかりに目が行く

自分がもどかしい

もっと
綺麗なものだけを

この星に溢れている
美しい感情だけを

シャッターを切るように
記憶に焼き付けながら

生きられる人に
なりたい。

存在の死

ポケットに
収まりきらない財布のように

中途半端な
疎外感を持て余していると

生きながらにして
死んでいるような

不思議な心持ちになる

肉体的には
死なない動物など

世界には存在しない

身体が傷付いたり
いずれ自分が死ぬことは

それほど
怖いことだとは思わない

けれど

誰かから
知っているたくさんの人から

忘れ去られてしまう
「存在の死」 が

とても恐ろしく感じられ

掛ける相手も
これといっていない

携帯を畳みながら
長い息を吐いた

僕のことを必要とする人は
あと何人

残っているだろう。

sentimentalized

間接照明が
足下を照らす部屋で

机に並んだ
空のペットボトルを眺める

淋しいようで落ち着いていて
嬉しいような哀しいような

不思議な気持ちになる

いま、この星の上で
起こっていることの全てが

僕とリンクしていると
強く、感じる

夜が明ければ
朝が来ることは知っていて

その朝も
今日と同じような朝

そんなことを思うと

生活に変化が欲しい、と
祈るような気持ちになって

その気持ちもすぐに
溜め息に変わってしまう

もっと、能動的に
もっと、感性豊かに

動かなきゃ駄目なんだ
自分から

そんなことを思いながら
眠気にさらわれる目は

どんな明日を見るだろう

楽しい時間が降ればいいな
僕にも、世界中の人にも。

signal lost

ふと

学生時代の
友人たちの消息を知りたくて

検索エンジンなどで
何人かのサイトなどを

一巡りして、閉じた

子供ができた人
結婚して新婚旅行に行く人

誰もが年相応に
変化してきているようだった

けれど僕の時は

退職願を出した
あの日で止まっている

幸せはねだるものではなく
勝ち取るもの

分かってはいるけれど
出来ない立場もある

無理な人種もいる

運命というものが
本当に働いているとしたら

僕は何年か後
また 「変わる」 のだろうか

変われるのだろうか

そんなことを
ゆっくりと考えながら

発泡酒の空き缶を
そっと机に置いた

時間が、足りない。

課題

気が付けば
後ろばかりを見るように

なっていた

意識せずに
何もかもを失したような

喪失感を
味わっていた

失したものは
確かに多いかも知れない

前だけを見て
突っ走れるほどには

若くないかも知れない

けれど
何もかもが駄目だと

決めつけてしまうのは
違うんじゃないか

自分をもっともっと
大切にしないと

誰のことも
大切にできるわけがない

焦りばかりが募る。

男の価値

この歳になって
2年近く恋愛から離れ

世の女性たちが
まるで受験戦争のように

安定収入のある男を
ターゲットに恋愛をして

結婚した女友達は

別々の学校に進学したように
すっかり疎遠になり

女性というものが
ますます分からなくなった

恋の駆け引きならば
経験からできないこともない

けれど彼女たちは
結婚と子供を産むこと

そして、家庭を支えられる
安定した収入のある男を

探すことしか
頭にないように感じる

気遣いだってできる
誰より真摯に付き合える

他の人に無いものも
きっと僕の中にある

男の価値が収入だなんて
楽な結婚をするから幸せだなんて

僕は認めない、絶対に。

人生設計不可

三十路を過ぎて
ここ一年と半年ほど

今まで
気にもしなかった

自分の
社会的な境遇ばかりが

目に付き

友人を羨ましいと
思ってばかりになった

誰が結婚しただとか
子育ては大変だとか

自分とは 「違う世界」 の
話ばかりが飛び交う

そこまで行かなくても
決まった恋人がいる人は多い

そこへ来て、僕は
現実に甘んじながら

将来の目標、夢、野望
そのすべてを

徐々に失いつつ

孤独感と
将来への期待薄という不安に

押し潰されそうに
なっている

成功すると信じない人生に
成功は訪れない

マイペース
時期が巡れば何か動き出す

そう
こんなときこそ

マイペースで行こう。

風のように

いつだって安定は
自分の中から生まれる

余裕が無いときや
逆風が吹いているときは

とんでもなく

世の中が生き辛いように
感じてしまうけれど

トンネルを抜けるように
何事もなかったかのように

安定はまた
必ず巡り、訪れる

その変化を

「これが人生だ」 と
楽しめるようになれば

風のように生きられるのに

そんなことを思っては
窓の外の照り付ける陽射しを

見ていた。