Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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escape

カラダが熱っぽいので
18度で冷房を入れてみる

冷水を浴びたようで
たしかに心持ちスッキリする

それも束の間
今度は寒くなる

考えれば
こんな感じの恋愛を

延々と繰り返している

最初に気付かなかったものに
気付いては

逃げ道、探して。

小石

誰かが置いた小石に
うっかり躓いた旅人は

誰を恨めばいいんだろう

石ころだろうか
それとも

それを置いた
見知らぬ相手だろうか

それとも
ドジな自分自身だろうか。

最愛

紛い物ばかり
選んでいる

どうして
もっと人を選ばないのか

みんな

僕のことをそんな風に
思っているだろう

けれど

僕にとっては
紛い物でも宝物だったんだ

最悪の人でも
最愛だったんだ。

処刑人

僕のこの
こめかみに銃を突きつけ

引き金を
引いてもらうとしたら

誰がいいか考えた

僕との時間を
誰よりも

大切に思っている人

けれど

きっと
過去に愛し合った人たちは

みんな
当てはまるはずだ

誰もが、手を抜くことなく
全力で

愛してくれていたと
思うから。

カタルシス

目が覚めた
息が切れる

為す術の無い僕は

ミネラルウォーターの
その透明さに見入るばかり

助けてほしかったんじゃない
傍に居てほしかったんだ

話を聞いて
欲しかったんじゃない

ただ
話し相手が

欲しかったんだ。

生きる理由

この世の中には

生きたくて
自分の意志で生きてる人と

ただ、惰性で生きてる人と

生きたくもないのに
死ねないから生きてる人がいる

慎重に選ぶなら、3番目

苦痛が伴わなければ
とっくに死んでる。

直視する孤独

身体を
合わせている瞬間が

最も
孤独を感じる瞬間だと

大人になって知った

抱き合っていると
否応なしに

自分たちが
「別々の個体」 だと

認識させられる

そして本当の意味で
「一つになる」 ことなど

できないと
思い知らされる

それでも

誰かに抱かれた胸の中は
温かかった

いつも
温かかった。

泡のように

叶えたくて、努力して
それでも叶えられなかった思いの数々が

泡のように胸を冒して苦しい。

黒い砂糖水

ヘッドホンを
耳に突っ込んだまま

朝が来た

どれだけ
チョコを食べただろう

どうでもいいか

コーラの 1.5リットルが
意外にも

まだ残っている

気が抜けて
すっかり砂糖水同然

今の僕みたい

眠れる気分じゃないな
このまま起きていようか。

甘く切なく

目が覚めると

食べきれないような量の
重箱

ウンザリしながら
とりあえず

一番大きい
伊勢海老を齧る

毎年
このお節料理というのは

耐えられない味だけれど

どういうわけか
みんな、旨い旨いと言って

食べているので
少し、造反してみた

サーティーワンの、ダブルサンデー
チョコミントにチョコチップ

ティラミスは売り切れ

それから
1.5リットルのコーラを 2本

お菓子売り場はパラダイス

メルティキスとか、カプリコとか
チョコパイも冬季限定らしい

これを一晩で食べるわけだ

食べきれるかな
ちょっと心配になってきた。