誰もいない部屋に
静かに響く
秒針の音が怖い
生命を吸い取られて
いくような音が
無音の部屋中に響く
怖い。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
ピザ屋に電話をかけ
前回と何となく同じものを
何となく同じように注文する
30分で届くらしい
カニトマトパスタ
実に新鮮、冬そのもの
だけど
朝ごはんにはちょっと
重いんじゃないか
また寝てしまえば
同じことか。
昼食を食べたついでに
眠剤で昼寝でも
と思ったけれど
飲めども飲めども
全く眠くならない
仕方なく起き出して
痛むコシを伸ばしてみたり
そう言えば少し前に
歯の詰め物が取れたんだった
食べても痛くはないけれど
放置して良いものやら
まあ、いいことにしよう
静かな午後
なんだか人恋しいな。
人混みを歩く
強気な自分が見えた
眼光は鋭く
何かを射抜くように
彼はまだ知らない
寂しいと口にすることが
敗北でも、悪徳でも
ないのだということを
部屋でうずくまる
弱気な自分が見えた
眼光は弱く
温もりに焦がれるように
ただ、ひたすら
誰かに焦がれるように。
自分の嫌いな所を
見つけたときの気持ちは
好きな人への思いが
冷める瞬間に似ている
「ああ、そうだったんだ」
ただ、それだけ
ただ、それだけ。
失くす痛みを
何度も繰り返し味わうから
新しいものを
手にいれるのが怖くなる
モノなら買い直しがきくけど
人はそうはいかない
失った人は
思い出という形でしか
残らないから
人に触れるのが
とてつもなく怖い。
心が何かを求めて
落ち着かない朝
起きるべきか
すべてを放棄して
目を閉じているべきか
父に挨拶でもするか
もう何日も口をきいてない
それからは
野となれ山となれ。
寝過ぎたら
カラダは休まるどころか
そこら中が痛くなった
心もきっと同じで
愛しすぎたり、憎みすぎたり
傍観しすぎたりすると
芯のほうからじわじわと
痛み出す
バランス感覚
そんなものがあったら
最初から
壊れてないだろうな。
昨日は丸一日寝ていた
朝、起きようと思った
でも起きられなかった
昼には起きようと思った
昼、風邪薬を飲んだら
布団に戻ってしまった
気がついたら深夜
日付が変わっていた
寝過ぎて腰が痛い
変な夢ばかり見て
気分が悪い
なんだかなあ。