Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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狭量の招く嘘

人間の持つあらゆる弱さに起因する
嘘と虚飾にまみれた世界で

人に心を開いてもらいたいならば
まずは自分から心を開くべきだ

揺るぎない信頼を勝ち得る術は

誠実と寛容
この二つ以外には無い。

走り出す不安と祈念

漫然と進む日常に
久々に晴れの日が訪れた

父とお酒を酌み交わし
おせち料理に箸をつける

雑煮から
焼き餅を食べ終えるまで

日本酒から発泡酒まで
延々と飲み続けた

新しく迎える一年は
僕にとってどんなものだろう

どんな人と
どんな感情をやり取りし

自分に何が
刻まれてゆくのだろう

新年を祝う
ネット上のお祭りムードとは

一線を画して
僕の不安が走り出す

得るものの多い年にしたい
失うものの少ない年にしたい

年が変わるごとに
願い続けていたその思いは

今年も変わらない

僕に関わるすべての人に
幸せが訪れるように

僕を憎むすべての人に
より多くの幸せがあるように

祈念してやまない

デジタル時計の数字が
1/1を指す午後

ひとり祈る部屋の中に
酔い覚めの僕が

粛然と座っている

さあ、これが
2015年の幕開けだ。

自家撞着の先に

深いウツに入ったまま

寝ても寝ても
寝たりない感じの中

目覚めると正午
今日は今年の大晦日

多くの人と出会い
多くの人と訣別を選択し

多くの人に愛されてきた
2015年という一年

たくさんの人の優しさと
僅かな人との誤解や敵対と

繰り返す自家撞着の先に

僕は何を得て
何を失ったのだろう

そんなことを
振り返る間もなく

刻一刻と
時計は今年を葬り去る

「良い一年」とは言えない
怠惰な時間だったかもしれない

けれど

「後悔しない」選択をしてきた
そのことだけは

胸を張って言い切れる

来年もまた
真摯に、前向きに生きよう

愛される人となるために
愛せる人となるために。

正論を吠える狼

目まぐるしく
人間関係が移ろう

SNSの中で

増えては減り
減っては増えていく

つながりを眺めていた

誰かのため
良かれと思った一言が

誰かを傷付けるという
残酷な現実

それでもなお

まるで飢えた狼のように
鋭く誰かの心を抉りながら

僕は正論を吠え続ける

傷付けた人たちが
いつか僕の言葉の真意に気付く

その日まで
僕の戦いは終わらない

誤解されようとも
嫌われようとも

僕は人のために苦言を呈し
誰かのために生きるんだ。

異を受容する姿勢

自分に対する否定的な意見を
受け入れられない人間は

他者に対しても
嫌われることを極度に怖れ

踏み込んだ議論を回避する

そのようなやり取りの中から
人間として得られるものは何一つ無く

ただの馴れ合いと
表層的な安心感だけでは

人として成長することはできない。

躊躇なき猛進

自分に向けられた敵意に
固執するほど無益なことはない

人は誹られ、憎まれ
ときには誤解されながらでも

常に前を向いて
毅然と自身の生き方を貫くべきだ

最後の敵が
他ならぬ自分自身であることを

決して忘れてはいけない。

信頼される覚悟

信頼とは
「獲得」しなければならないものであって

無償で与えられるものではない

人から信頼を得るということは
信頼に足る人物として

その責務を一身に負い
覚悟することだ。

人の中に棲む自分

自分自身というものは

自己が
主観で捉えている自分の他に

関わり合う全ての人の中に
無数に存在する

人生と真摯に向き合うということは
正直に生きるということ

つまり、自己から観た自分と
その他大勢の心の中にいる自分との

差を埋め続ける作業に
他ならない。

誰かの幸せの上に

人は自分の幸せを喜ぶことで
幸せになるのではなく

他の誰かの幸せを喜ぶことで
真に幸せになることができる

なぜなら

誰しもが多くの人の幸福の上に
「生かされて」いるからだ。

Merry Merry Christmas

今年も
クリスマスが来た

多くの人たちが
楽しそうに過ごす様子が

液晶に走る文字から
伝わってくる

ケーキも無く
プレゼントも無く

平常通りの
怠惰な二日間を過ごす僕は

関わる人たちの
幸せな様子を

心に焼き付ける

人は
自分の幸せを喜ぶことで

幸せになるんじゃない

誰かの幸せを喜ぶことで
本当に幸せになれるんだ

そう、心から感じる

たくさんの人の幸福の上に
自分が生かされている

そんな気がした
また、夜が来る。