真っ暗な部屋で
ペットボトルを転がして
ベッドにもたれたまま
見えない秒針を
耳だけで探した
誰かの相談を
手当たり次第に受けては
ひとつ解決するたび
自分も軽くなれた、なんて
狂気じみた思い上がり
温い水が
泣き喚く胃に流れて
夜が明けそうだから
息が詰まって
現実とコンクリートの間で
押し潰された僕は
何処へ行けば
赦されるのだろう。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
真っ暗な部屋で
ペットボトルを転がして
ベッドにもたれたまま
見えない秒針を
耳だけで探した
誰かの相談を
手当たり次第に受けては
ひとつ解決するたび
自分も軽くなれた、なんて
狂気じみた思い上がり
温い水が
泣き喚く胃に流れて
夜が明けそうだから
息が詰まって
現実とコンクリートの間で
押し潰された僕は
何処へ行けば
赦されるのだろう。
弟の挙式は
爆笑と拍手の中
無事に終わった
式の前に控え室で
弟からデジカメを渡され
「もう持ってるよ」 と言ったら
「じゃあ、2台両方で撮って」 と
過酷な任務を命じられる
そして
式の間から食事中まで
必死で走り回り
フラッシュを焚きまくった
折角のステージなんだから
式ぐらいゆっくり見ていたかったけれど
これでいいんだと思う
二人の思い出作りの手伝いが
出来たんだから
さて、また退屈な日常に
戻るとするか。
昨夜は緊張と興奮で
眠れなかった
仮眠、3時間
酒が付いても何とか行ける
移動は電車ではなく
父の運転で
クルマだから何とかなる
色々な人の結婚式に
招待されたけれど
身内の結婚式が
こんなにも緊張するなんて
知らなかった。
明日は弟の結婚式
今までに行った
誰の式よりも緊張する
挙げ句
ペットボトルを腕にひっかけて
机にぶちまけ
メーカーサイトの
ログイン画面で
パスワードの欄に
何度もメールアドレスを打って
パスワードを失効させ
もう何をしているのか
しどろもどろ
それでも
デジカメの画質とボリュームは
設定を済ませたし
祝儀袋に
名前も書いた
今までで一番
立派な弟と
弟の家族になる人の
一番美しい姿を
心に刻んでこよう。
もう少しだけ
あと少しだけ、このまま
静かな音楽に
半分だけ
意識を奪われながら
ひとりで居る部屋に
ゆっくりと朝の明かりが広がって
ひとりで居る部屋に
ゆっくりと違和感が流れ出す
がむしゃらに求め続けた幸せは
目を閉じれば
いつでもそこに
鮮やかに広がっている。
ずきずきと疼くアタマに
突き刺さる電話のベル
行き場を失った心が
部屋の隅に溜まっている
不穏と空調の闘い
低い音で流れているのは
偽物の風だから
コンクリートの壁と
ベッドの隙間に潜り込む
壁には
耳しかないから。
深夜、目を覚ました
話す相手も無く
部屋でひとり
綺麗に光る
液晶の明かりを眺めていた
もうすぐ朝が来る
朝なんか
来なければいいのに
光が霞んでしまう。
一度、目を覚ました後
腑抜けのように
暗い部屋でぼーっと
天井を見たり
時折点滅する携帯に
気を引かれたりしていたが
何とは無しに外へ出た
太陽が眩しい
何も食べていなかったと思い
ファミレスに入ってはみたが
ドリンクバーのグラスを
両手で大事そうに抱えたまま
ガラス張りの
人通りを眺める
快晴、憂鬱そのもの
フラフラと立ち上がると
店を出た
そしてまた暗い部屋へ
眩暈がしているので
今日は寝てしまおうか
それにしても夏は。
この
66億9千万人の住む星で
誰が僕のことを
理解しているんだろう
本音を言えば角が立つ
喧嘩、喧嘩で、とかく忙しく
気もそぞろ
何が欲しいのかも
何がしたいのかも分からず
心中お察し申し上げます
尚も生き続ける理由は
何処にあるのだろう
暗い部屋にひとり
大切なモノを数え上げる
影ばかり
ゆっくりと重い腰を上げる
後に残るのは熟さない実だけ。
今回のウツは深い
ついでに夏風邪も痛い
カラダが気怠いので
少し横になると
いつの間にか寝てしまう
そして変な夢を見る
今日はどんなのだったかな
竹槍ではなかった
食欲も無いので
食べやすいものということで
カレーライス
またしても、一日一食
暑いから仕方ないか
そういうこうにしよう
しかしダルい。