Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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傷付けた人の上を

今回の躁もまた

不用意な失言で
人をひとり傷付けた

僕はこれから

あと何人の犠牲の上に
生きていくのだろう

詫びて綴る文章を
打つ指先の震えが

止まらない

人を傷付けてまで
生きなければいけない

そんな残酷な病が

これからどれほど
僕の心を抉っていくのだろう

人の背負った
罪と向き合うことは

生涯の課題だと
深く、深く感じた

ただ、優しくありたい。

深く優しく

ここのところ

様々な病気を持つ人と
交流をするようになり

ふと、気が付くと

自分自身への心配が
できていないことに

心臓を射貫かれたような
衝撃を覚える

自分を大切にできない人は
他人を大切にできない

その言葉の意味を
改めて、自分に問う

僕には
まだ人を愛する資格が

残されているのだろうか

すっかり寒くなった
コンクリートの箱の中で

もやもやと自問自答した

深く、もっと深く
そして誰よりも優しくありたい。

自省と寛容

新しい人間関係の構築が
漸く一段落したこの冬

改めて

友人たちとの交流で
自分に課す姿勢を

見直してみる

一日の始まりに
「よろしくお願いします」 と言うこと

一日の終わりに
「ありがとうございました」 と言うこと

日付が変わってからの
最初の発言には

「おはよう」や「こんにちは」の
挨拶を欠かさないこと

どれも、大切なこと

そして
人を許し寛容を養うこと

あれもこれも
出来ていないことばかり

深く愛される人に
なるためにも

自ら愛することから
始めようと一人決意した。

去りゆく人に幸せを

SNSに復帰して
1年4ヶ月が過ぎた

僕の元を去った人の
幸せを心から願い

僕に心を開いてくれる人の
信頼に応えようと藻掻き

ほんの少しの不安と
多くの充実感が

じわじわと
心に染み込んでくる

去る人を旅立つ人と読み替えて
ただひたすらに幸を祈らん

昔、自ら詠んだその歌の
真意を自分に問う

僕は本当に
人の幸せを喜び

人の悲しみを
自分の悲しみとして

受け止める品性を
失ってはいないだろうか

一番信用できないのは
穢れた自分自身

そんな脆さが
あからさまに露呈する夜

「形の無いものが欲しい」
そう強く願った。

想いより早く

ガラクタの山と化した
部屋の片隅を見て思う

僕は何に甘えて
このセカイと向き合い

何に許されて
呼吸をしているのだろう

再び目まぐるしく動きだした
人間関係の中で

何を人に与え
何を与えられているのだろう

震える指先が
想いより少しだけ早く

心を弄ぶ 25時

眠って目が覚めたら
みんなに笑って挨拶をしたい

ただ、それだけが
僕の生きる理由

今はそれだけでいい
それだけでいいんだ。

絆された真実

人に切り捨てられては
人を切り捨てる

そんな不安定な関係に
甘え絆された内面を見つめる

共感と同調の果てに
得るものなんて何もない

そう嘲るように

多くのコメントと本音が
ディスプレイを流れ続ける

この大切な時間は
どこへと繋がっているのか

そんなことさえ
考える余裕のない午後14時

ああ、また繰り返している

それだけが僕に許された
そして僕に課せられた

生きること
そのものかも知れない。

選択の価値

僕の元へ訪れる人と
去ってゆく人

日々移ろう
不安定な人間関係に

all or nothing な僕は
悲鳴を上げ続ける

蓋を開ければ簡単なこと

誰もが他人を
取捨選択しながら

毎日を送っている

それならば
いっそ、愛されればいい

そう願う端から

被害妄想的な深読みが
じわじわと始まる

僕が怖れているのは
捨てられることじゃない

捨てることなんだ、と

キーボードを叩きつつ
直感した

ああ、そうか
別れはいつになっても

誰が相手でも
辛いものなんだな。

静寂と言い訳

静かに息をひそめ

綴っては流れてゆく
文章を見つめて

色付けされ、飾られた
自分の影と向き合う

いつからか
弱くなり果ててしまった僕は

どこまでも臆病に
世界のすべてを羨んでは

汚れた心の欠片を

丁寧に、丁寧に
オブラートに包んで

また、言い訳を始める

「人間は弱いもの」
そんな純粋な真実さえ

受け入れられない夜

変わらない 「何か」 が欲しいと
強く強く、祈った。

縋り付くもの

友達と呼べる人との
やり取りの中で

ふと

一人きりでいる
自分の背中を

もう一人の僕が見つめる

孤独とは
一人の時に感じるものではなく

大勢の人に囲まれた
自分自身を見たときに

強く、心を抉るもの

それでも
呼べば答えてくれる人がいて

僕の拙い言葉に
思いを寄せてくれる人がいる

「僕は一人じゃない」

それが確信に変わる前に
時は流れ続ける

縋り付くものなど
もう無いと知っているのに。

孤独に刺さる声

ぽつり、ぽつりと
零す言葉に呼応して

見つめる液晶画面から
メッセージが届く

人と人とは
どんな形でも繋がれる

それを証明するように

孤独を良しとする僕に
温かい言葉たちが刺さる

もう、一人じゃない

そう安心するたびに
その「先」を見越して怯えるのは

愚かなことだろうか

眠れない夜の徒然には
人のぬくもりほど

確かなものは無いけれど。