友達が
辛い思いをしている時
僕には父が
「熱いお茶を飲むか」 と
訊いてくれたりする
その逆もあるはずで
僕が父から
八つ当たりされている時
誰かは人生で最高に
幸せな瞬間を過ごしている
まったく
何という星の上で
生きているのだろう、と
僕は思った
美しいけれど残酷で
凍り付くけれど温かくて
まるで
人間そのものじゃないか
いや、人間は
この惑星から生まれたのだから
星に似てしまったのは
人間の方かも知れない
何もかもが、ごちゃ混ぜに
規則正しく回る世界
叶うなら
今夜の僕の幸せは
悲しんでいる友達のために。