机の上の時計に
3の数字が並ぶ
あと少し経ったら
新しい日が色付く
大切に思うひとが
たくさんいる毎日に
逃げ出して
しまいたい程の
寂しさが隠れている
ひとつ
また、ひとつと
部屋から光を奪って
静かに息を吐き
拙い夢を見る
たえず揺るぎなく
強い心であること
誰かを本当に
愛せる人になること
家族を養えるほど
健康で働けること
どれもこれもが
昔は当たり前だった
けれど、今の僕には
星よりも遠いことばかり
この星の上に
僕を
心から必要とするひとは
一体
何人くらいいるのかな
じりじりと
無力感に押し潰されて
枯れていくために
僕はこんな
こんなに長い
息を吐くのかな。