Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


[ すべて表示する ]   [ 作品集サイトへ ]   [ フィード購読 (RSS) ]     
login

記事一覧

緩やかな消滅

クスリとサプリを

ミネラルウォーターで
まとめて流し込むと

いつものように
見飽きた天井を見ながら

眠りに落ちるのを待つ

頭に浮かぶのは
周りのひとのことばかり

僕は何人に慕われ
何人に内心で疎まれ

何人にとって
どうでもいい存在なのだろう

自嘲気味に
「どうでもいい」 と呟くほど

切実に拘っている

寂しいな
やっと一人になれたのに

一人になんて
なりたく無かったのに

窓から差す
光のグラデーションに

ゆらゆらと佇む
コンクリートの壁が

今日も僕の意識を
静かに、優しく奪う

早く書かなければ
眠ってしまう前に

ただ一言
「寂しい」 と。

コメント一覧