Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私


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オレンジ色の指先

昼寝から
目を覚ますと

西日の射す部屋が
オレンジに染まっていた

また、一日が終わる

こうして自分が
緩やかに死んでいくという

その事実について

僕はむしろ
楽観視すらしている

凡人のままでいい

ほどほど愛されて
それなりに嫌われて

当たり前のように
死んでいくのがいい

オレンジを見ていると

出会いも別れも
僕にとっては

ただの通過点に過ぎないと
強く、思う

植物のように
ゆっくりと、ゆっくりと

一日を終えたい。

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