人間関係は
自分のキャパシティを超えて
大きくなってはいけない
ふと、そんなことを思った
関係を広げているつもりの
自分が、逆に
世界から浸食されている
息が詰まりそうになって
あるいは
詰まってしまってから
初めて 「しまった」 と思う
僕は困り果てる
中学生くらいなら
廊下を 100mも走れば
自分の知る
ほとんど全ての人と
直接
やりとりをすることができた
けれど、大人になった今
僕の 「リアル」 は失われ
ネットワーク越しに文字で話し
携帯のボタンを押す指先に
どんなに
気持ちを込めようとも
「自分側」 と 「相手側」 の
温度差は埋まらない
だから
手の届かない範囲まで
流れてはいけないと思う
世界があると知っていることと
世界を体験することが
別物であるように。