想いを 口に出来ず
今年も 貴方と一緒に
恋が行き交う 窓の外を
眺めて 話し込んだ
二人 帰る途中で
寄った 駅前のコンビニ
開く自動ドア 貴方の背中
私は 心を決めた
私も 買ったら出るよ
少しだけ 外で待っててね
袋のままで 俯きながら
差し出す 安いチョコレート
「これ、あのね」
言葉に 詰まったまま
泣きそうな私に 貴方が
いつもと同じ 優しい目で
笑いながら 答えてくれた
「大好きだよ」
ここで 二人で食べよう
泣き出した 私の両手に
チョコの箱を乗せ 照れながら
ポツリ 貴方が言った
「記念日だよ」
友達のままでも いいと
諦めかけていた 私に
思いもせず 舞い降りてきた
最高の バレンタイン
貴方らしい ホワイトデー
あのね、大好きだよ。