ここ数年間
一分一秒ごと冷酷に
流れ落ちる
シャワーのように
追いつけないほどの
強さと速さで
成長し、変貌し
人生を築く人たちの姿に
僕はただ
焦りばかりを募らせてきた
三十年間
信じ続けてきた
たくさんの信頼関係と
友人と、自信とを失い
それが崩れていく
その恐怖から逃れるために
自分と他人とを
見境なく傷つけ、藻掻き
気がつくと
もう取り返せないほどに
僕の心の拠り所は
崩れ落ちてしまった
「もう一度、歩き出す」
ただ、それだけのことが
とても不安で、恐ろしくて
夜毎、悪夢を見る
消えてしまいたい
まだ、消えたくない
まだ
忘れ去られたくない。