玄関のドアの音に
目を覚まし
半分寝呆けたまま
部屋を眺める
昨夜
コンビニで買い込み
食い散らかした弁当の
残り物を見て
死にたいと、思う
気晴らしに
歌を聴いてみれば
別れた恋人たちの
今のしあわせが気掛かりで
ぼんやり天井を眺め
少しだけ、寂しくなる
布団に潜り
寝直す振りをしても
出るのは、溜息
どうして僕は
こんなになっているんだろう
どうして僕は
誰の人生とも合流できず
根無し草のように
ひとり
空回りしているんだろう
涙が、滲んだ
何の変哲もない
土曜日の朝なのに
こんなに温かい
布団の中なのに。