目に見えない所で
何か
離人感のような
不思議な感覚が
静かに、粛々と
僕を蝕んでいく
あるいは
単に僕が
ウツにやられて
人との繋がりを
面倒に感じている
だけかもしれない
けれど
やりとりをする
仲の良い
ほんの一握りの
ひとたちでさえ
喫茶店の
ガラス越しに
見ているように
感じる
あいた穴は
塞いでいられない
次々にあく穴を
塞ごうと焦っても
到底
間に合わない
落ちていく
セカイから
引き離されていく
もっと早く
焦りばかりが
狭い部屋に広がる
僕はどこへ
向かうのだろう
深く息を吐いた。