街灯の光よりも
たくさんの
LED が明るい
この部屋で
朝を待つだけの僕は
話すことで
食べることで
鼻歌を
噛み殺すことで
どれくらいの時間を
過去にしただろう
未来なら
どんなときも
この掌の中にあると
余裕な振りで
大げさに笑っては
秒針の音に
怯える日々
今日もついに
生き延びたんだ、と
自分に低く
言い聞かせながら
ココロを壊すもの
雑に掻き消して
汚れていくだけ
汚されていくだけ
たとえばそんな
毎日の中で
穏やかに笑うときは
豊かに生きていた
懐かしい日の僕が
いまの僕に重なる
柔らかく巡る
冬の朝と同じように。