過去に
僕の元を去っていった
人たちの言葉を
思い出していた
自分は自分の道を
進むのだと言った人
あなたには
付き合いきれないと
愛想を尽かした人
現実的な同機だったり
ただの喧嘩だったり
それは
どれを取ってみても
言い訳にも聞こえるし
最もらしくも聞こえる
そんな言葉だった
ただ、ひとつ
敢然と成されたこと
それは
僕のことを
「もう必要ではない」 という
はっきりとした宣告
いつの間にか僕は
何かしら
自分が生きている
ということが
多くの人々にとって
とても迷惑なことなんだと
深みにはまる癖がつき
卑屈さを増していく
誰も彼も
一度近づいてきては
波のように
根こそぎ何もかも
持ち去ってしまう
こんな感覚ほど
人を浅ましくするものは
ないんだろうな
白旗でも
立てておこうか。