壊れ始めたら
いつも止まらない
眠剤を酒で流し込んで
意識を失うようになったら
いよいよ
人間お仕舞いだと思い
飲みたがる喉を
惨憺たる思いで説き伏せる
昨日、一昨日の未明には
クスリで呆けた頭で
歳の離れた友達に
本意の伝わらないメールを
送りつけて
怒らせてしまい
今日は今日で
苦しくて、苦しくて
お酒を飲んだ友達の心を
和ませるべき場面で
またしても自分の話をして
酷い自己嫌悪と
内罰的な感情の一切合切が
不安定になっていた心に
トドメの杭を打ちこんだ
どうして僕はいつも
思いとは裏腹の
不本意な言動ばかりして
友人や知人
その他多くの
自分を応援してくれる
大切なひとの信用を
失ってばかりいるのかな
迷惑ばかり掛ける僕が
全てを投げ出す日は
そう遠くない気がする
愛し、愛されること
つまり
出会っては別れることを
十年、それ以上も
繰り返してきた僕が
心から欲しいのは
どこにでもある
少しだけ風変わりで
静かで繊細で人間臭い
当たり前の人々の世界
人間失格
心の中は、いつも
どんよりと曇っている
瞳も。