今夜も
抜け出せない
過食の衝動に
家を飛び出し
近所のファーストフードで
嫌になるほど食べた
眠剤のせいで
ちょうど
お酒を飲んだ時のように
脱抑制的になる、と
主治医は言っていたが
今のところ
解決にはなっていない
遊び慣れていそうな
金髪の若者たちと
少し、距離を置いた
テーブルにひとり座って
一心不乱に
ハンバーガーを貪り
いよいよ
自己嫌悪も限界となると
ドリンクを
一気に飲み干してから
大急ぎで帰宅した
誰かにとっての
自由奔放な遊びや
贅沢と言われるものが
僕にとっての
「苦しみ」 であるという
やるせなさ
夏の朝は早い
うっすらと
明るさを増した空が
僕の情けない行為を
今朝も、咎めていた
変に動き出す前に
眠れたら、いいのに。