布団から這い出し
フラフラと
ペットボトルを抱えると
ベッドに座り
壁にもたれて考えた
人間というものは
世界に属していながら
社会や
人間関係というものに
絶えず束縛されている
籠の鳥ではないだろうか
誰かを慕うことも
信頼することも自由であり
誰かを傷付けることも
欺き、裏切ることも自由ならば
自分が他人にとって
どのような存在であるのかと
考える労力自体が
馬鹿馬鹿しく思えてくるし
そんなことは
自分の人生にとって
どうでもいいことと感じる
面倒なものを捨て去り
流れに身を任せている毎日が
ただただ、平和に感じられて
きっと、これからも僕は
テレビドラマを眺めるように
自分の毎日を
眺め続けるに違いない
一度は大空を夢見た鳥が
籠の中で余生を過ごすのに
持って回った理由なんて
特に必要ないのだから。