音楽を聴きながら
椅子にもたれて
アルコールが抜けた後の
何とも例えようのない
苦い気持ちを噛み締めた
眠るべきなのだろうが
とくに眠いわけでもなく
ほんの数メートル先の
ベッドに移動することすら
面倒で仕方ないので
このまま椅子の上で
自然に眠ってしまいたいと
都合のいいことを
ぼんやりと考える
大きな苦しみを
乗り越えるたびに
これで終わればいいと
願うけれど
その次も、また次も
苦労は降りかかる
みんなも
こんな苦労の中で
生きているとしたら
こんな時には
どんな独り言を
呟いているんだろう
乾燥して流れた涙と
溜め息が飽和した部屋
もうそろそろ
今日を、リセット
そんな時間。