「勝手だね」
今までで一番頭にきた、と
軽率な僕の文章を責める
友達からのメールが
酒とクスリで揺れる視界に
突き刺さった
自分が話したいときは
時間構わず電話するくせに
忙しいときには
「自分の時間が欲しい」 と言う
昔、誰かにも
同じようなことを言われた
他の友達も
めったに本音を
語ってはくれないけれど
相当数の人は
僕に対して
同じ気持ちを
感じているのだろう
僕は、持病に影響され
健康な頃と比べると
確実に
「僕ではない何者か」 に
変貌してしまった
自分が粉々に砕かれ
ジグソーパズルのように
パラパラと
剥がれ落ちていく感覚
気配りを欠いた
メッセージのやりとり
友達に宛てた
一通のメール
友達は怒っただろう
がっかりしているだろう
悲しくなっただろう
辛くてたまらないだろう
腹が立っているだろう
呆れかえっているだろう
無意識の時間の中で
エゴに浸食される自分
もう、今の 「僕」 が
一体誰なのかということすら
見えなくなってしまった
僕はどこに行けば
何をして、何をしなければ
ここに存在していることを
赦されるのだろう
今、この目に映る何もかも
すべての人間関係が
怖くてたまらない
知らないうちに
気配りや思いやりを忘れ
薄汚れていく自分自身が
怖くて、卑しく思えて
たまらない。