限界というものは
最初からあるものではなく
自分で
作り出してしまうものだと思う
けれど
仮に何らかの学問
たとえば医学を学ぶとすれば
時間が数年ほど
止まっていてくれない限り
調べられる内容や
理解できる範囲には
限界が発生してしまう
人間がそれぞれの時間を
自由に止めたり進めたり
あるいは
戻したりできるのであれば
限界という概念そのものが
存在しないことになる
結局、僕たちは
「時間」 というものと
「生あるものは必ず死ぬ」 という
二つの変えようのない
大きな限界に
縛られているのではないか
僕はその中にあっても
先々で後悔することのないよう
今できる最大限のことに
最大限の熱意と真摯さを持って
対峙していたい
そんな大げさなことを
毎日のように考える自分を
少しだけ弱気な自分が
「無理するなよ」 と
嘲笑うこともある
けれど、僕は止まらない
生まれたその瞬間から
この足で歩いてきたのだから
これからも
ひたすら前に進むと
心に決めてきたのだから。