アナログの掛け時計は
やっぱり苦手だ、と
壁に掛けた黒い時計の
シルバーの秒針を眺めて
思った
元々は
数年前、交際していた
恋人のために
用意したものだったが
「想い出の品」 じゃあるまいし
捨てるのも勿体無いので
そのまま掛けてある
秒針が僕から
1秒を確実に奪っていく
それを確認させるように
機械音がカチカチと響く
この緊張感と重みに
耐えるのは苦しい
それでも実質
部屋で一番大きな時計なので
これからも
君臨することになるのだろう
僕の 1秒を
永遠に吸い取りながら。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
アナログの掛け時計は
やっぱり苦手だ、と
壁に掛けた黒い時計の
シルバーの秒針を眺めて
思った
元々は
数年前、交際していた
恋人のために
用意したものだったが
「想い出の品」 じゃあるまいし
捨てるのも勿体無いので
そのまま掛けてある
秒針が僕から
1秒を確実に奪っていく
それを確認させるように
機械音がカチカチと響く
この緊張感と重みに
耐えるのは苦しい
それでも実質
部屋で一番大きな時計なので
これからも
君臨することになるのだろう
僕の 1秒を
永遠に吸い取りながら。