持病を抱えてから
思うように動ける時間に
制約ができた分
動けている時の時間は
健康な人の時間より
ずっと速く進んでいて
いつも焦るような
気持ちに追いかけられる
失うものは
ごく僅かのものを除けば
もう何も無い
「生と死は等価値だ」 という
有名なアニメのセリフが
やけに
他人事に思えない日々
僕が選ぶとしたら
必死にしがみつくのか
自分を含む全てを壊すのか
二者択一しかない
理由なんて、無い
ただそういう性格だから
積み上げては壊す
その虚しい繰り返し
夏の夜は
遠い昔を思い出させるようで
どこかもの悲しい
空気が漂っている。