おやすみ
閑散とした部屋の天井に
何度か話し掛けても
返事があるはずもなく
「おはよう」 や 「おやすみ」 を
交わせる人が居ることに
感謝してみる
得体の知れない孤独に
飲まれたら負け
目が覚めたら
笑っておはようを
言おう。
Wish You A Happy Life
降り積もる 雪に未来を 踏む私
おやすみ
閑散とした部屋の天井に
何度か話し掛けても
返事があるはずもなく
「おはよう」 や 「おやすみ」 を
交わせる人が居ることに
感謝してみる
得体の知れない孤独に
飲まれたら負け
目が覚めたら
笑っておはようを
言おう。
ドタバタする自分に
見切りをつけ
真っ暗な部屋で
天井を見る
僕は、多くの人に
愛されている
その事実が有りながら
安い現実逃避など
したくない。
「またね」 という言葉に
次があるんだ、と思った
楽しい時ほど
漠然とした哀しさが襲うのは
その時間がもう
来ないかもしれないことを
恐れているから
そしてその不安を
一発で拭い去ってくれるのが
たった三文字の言葉
不思議なものだな
言葉って。
PCの前に座っていると
たくさんの人が
「おやすみ」 と 「おはよう」 を
乱射してくれる
お陰様で
寂しくならずに済むけれど
今日を終わりにできないのは
相変わらずか
線を引けない性格
いくら作業を続けたって
やることは湧いてくるのに。
メールのレスポンスで
一日いろいろ考える
返信が早ければ
今は暇なのか、とか
遅ければ
みんな忙しいんだな、とか
帰ってこなければ
僕はまた
余計なことを言って
怒らせたのかな、とか
ナーバスになる必要なんてない
日常をどうしてこうも
神経質に邪推しながら
過ごしてしまうんだろう
なんか自己嫌悪。
誰かが人混みの中に
埋もれていくのを見るたび
魂を丸ごと
持っていかれるような
苦痛を感じていた
片や
寂しさで付き合うのは
本物の恋愛じゃない
そんな尤もらしいことを
誰かに話す自分が居る
寂しさだろうと
一時の気の迷いだろうと
恋は恋なんだ
そんなこと
今更気付いて
どうするんだろう。
今日ついに
長年放っておいた
時計の電池を交換してもらい
切れていたベルトを
付け替えてもらった
仕事で走り回り
汗を吸ってボロボロになった
皮のベルトは外され
秒針がまた、動き出した
一秒が
過去になっていく様子が怖くて
時計をはめられなくなってから
およそ 6年
僕は自分の意志で
新しくなった時計を腕に付けた
仲直りをした、気分だった
これでまた活躍してもらえる
これでまた僅かな時間を
大切に使える。
過去に自信を持って
やり遂げたことは
たくさん有る
でも、もし今
自信を持てるものは、と
訊かれたら
何一つ
無いような気がして
自分が
抜け殻になったような
敗北感を覚える
やれば当たる
そんなジンクスは
もう崩れ去ったんだ
戦いから降りることを
選んだあの日に。
頭痛薬とカップヌードルを
一緒くたに流し込み
音楽を止めた部屋に
静寂が戻る
2時になる
確実に時は進んで行く
でも、それもこれも紛い物
ああ、毎日どんな顔して
生きればいいんだろう。